text: Shintaro Kurokawa
1978年、オーストラリアで一人のサーファーによって立ち上げられたUGG。保温、通気、軽量など瞬く間にサーフシーンを中心に浸透し、日本でもロコガールからギャル・スタイルの定番アイテムとしても街を席巻した。ベージュ色のムートン・ブーツは、誰もが一度は目にしたことがあるのではないだろうか。
そして、4月13日から開催されたアメリカ最大の音楽フェス、Coachella。音楽的な注目度ともに、毎回注目されるのがCoachellaでのファッション・インフルエンスあれこれだ。今年も、出演者やオーディエンス含め、新たなムーヴメントが各所でせめぎ合っていた。
Beyonceが身にまとったオートクチュールのBALMAINやCardi BのTLCをオマージュした衣装など、話題なったものは様々だが、そんな中、突出して注目を集めていたアイテムがUGGだ。
姿を現すたびに話題を集めるファッション番長、Rihannaが履いていたブーツ、実はUGGのもの。
かなりボリューミーなこのUGGのブーツは、パリの新進気鋭のブランドY/PROJECTとのコラボ・アイテムであり、Y/PROJECTもまた、今、頭角を現している若いブランドの共通理念でもある<機能性>と<ジェンダーレス>を基本姿勢として備えているブランドだ。
例えば、メンズ・ランウェイでの取り入れ方は上記の写真のようなテイスト。
着用しやすいか?というと何とも答えにくいところだが、定番として愛されたUGGのシープスキン・ブーツと、真冬でもガシガシ着れるデニムのトラッカー・ジャケットのコーディネートを見ていると、今まで歴史あるユーティリティ・アイテムにリスペクトを感じる。
毎回、斜め上を行くセンセーショナルなアイテムを紹介しているRIHANNAが取り入れたUGGのニュー・アイテム。2018年秋冬コレクションからも目が離せない。