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在宅勤務中に楽しめるインスト・ヒップホップ・アルバム10選。Madlib、Dr. Dre、J Dillaなど。

 

在宅勤務において、歌詞のない曲を聞きながら作業したいという人もいるだろう。そういった人達の為に、HipHopDXがインストゥルメンタルのヒップホップ・アルバムを10枚紹介しているので、本日はこちらを紹介したい。勉強や仕事において、Lo-Fiヒップホップを聞く人は多いが、今回はハードなドラムやジャジーなトラックまで、幅広いビートが用意されているので、要チェックだ。

 

 

Madlib — Shades of Blue (2003)

これまで、Freddie Gibbs、MF DOOM、Talib Kweliなどの数々のゴッドMC達とコラボしてきたスーパープロデューサー、Madlib。Shades of Blueは、彼がジャズ専門のレコード・レーベル、ブルーノート・レコード(Blue Note Records)のアーカイブの使用が許可されたことにより、生まれた作品だ。Madlibによるクラシック・ジャズやファンクの天才的アレンジは要チェックだ。また、MadlibがiPadでビートを作っているという記事もチェックしてみると面白いだろう。

 

 

Dr. Dre — 2001 Instrumental (1999)


「Still D.R.E.」、「Forgot About Dre」、「The Next Episode」など、数々の名曲が収録されているDr. Dreのアルバム、「2001」。インストゥルメンタル・バージョンには、エミネムやスヌープ・ドッグのラップはないものの、西海岸の土台を作ったDreの渾身のビートにフォーカスすることができる。なめらかなギターがなり響く「Bitch N*ggaz」や、眠気が吹き飛ぶ「Bang Bang」まで、様々なサウンドがこの1枚に凝縮されている。

 

 

DJ Shadow — Endtroducing….. (1996)

インストゥルメンタル・ヒップホップのパイオニアの一人、DJ Shadow。このアルバムは、楽曲のほぼ全ての部分がサンプリングで作られた初のアルバムとも言われている。多くの感情が表現されているアルバムであるが、特に「What Does Your Soul Look Like – Pt. 4」 、「Untitled」そして「Stem / Long Stem – Medley」の3曲は続けて聞いてほしい。

 

 

9th Wonder — Zion II (2017)

Nas(ナズ)のミックステープ「God’s Stepson」をプロデュースして以降、数々の名盤をプロデュースしてきた9th Wonder。モータウンやソウルを彷彿とさせる彼の作品は、どこかノスタルジックである。特に「MsBetty!!!」の完璧なボーカルチョップや、ブームバップのドラムパターンに斬新なアレンジを加えた「FonkyLala!!!」に耳を傾けて欲しい。

 

 

J Dilla — Donuts (2006)

これなしではヒップホップにおけるインストゥルメンタル・アルバムは語れないと言っても過言ではないのが、今は亡きJ Dillaの超名盤「Donuts」。彼のMPCはアメリカのスミソニアン博物館にて、音楽の歴史を物語る貴重な収蔵品として、大切に保管されている。そんな名実ともに「歴史に残る」存在である彼の天才的なビートテープは、このリストから外せないだろう。「Light My Fire」、「The Diff’rence」、「One Eleven」、「One for Ghost」、「Welcome to the Show」などが、特にオススメのトラックとなっている。

 

 

Mac Miller/Larry Fisherman — Run On Sentences Vol. 1 (2013)

「Run On Sentences Vol. 1」は、故・マック・ミラーが自身のプロデューサーネーム、Larry Fishermanを使って初めてリリースしたアルバムである。彼は実はラッパーとしてだけではなく、多くのアーティストのプロデュースも手掛けていた。このビートテープを再生すれば、今となっては懐かしい彼の世界観にもう一度入ることができる。「I Am Actually a Fish Alien」(邦訳:俺は実はサカナエイリアンだ)は、水泡の音や、宇宙的な音作りのシンセサイザーが鳴り響くトラックだ。これを聞けば、家にいながら全く違う世界に飛ぶことができるであろう。

 

 

The Alchemist — Israeli Salad (2015)

「Israeli Salad」は、Nas、Ghostface Killah、Snoop Dogg、Eminem、Dilated Peoplesなどのプロデュースを過去に手掛け、今ではConwayなどのプロデュースもするThe Alchemist の最も新しいインストゥルメンタルアルバムである。彼は現在エミネムの公式DJも務めている。2曲目に収録されている「Bone Thugs N’ Haifa」は、ハードなドラムに中東風のフルートとボーカルが重ねられたドープなトラックだ。

 

 

MF DOOM — Metal Fingers Presents: Special Herbs, Vol. 1 & 2 (2015)

歌詞の独特な世界観とリリシズムで有名なMF DOOMだが、彼の作り出すビートも歌詞同様にミステリアスである。 Metal Fingers Presents: Special Herbs, Vol. 1 & 2を再生すれば、エキゾチックで多様な彼の世界観をより深く知ることができるだろう。

 

 

Pete Rock — Petestrumentals (2001)

「Petestrumentals 」は、ジャズとブルーズを取り入れた、メロディックでメローな東海岸のサウンドで溢れている。A Tribe Called QuestやGang Starrなどに影響を受けたサウンドは、Kirk Knightなど多くの若手に影響を与えている。

 

 

Jonwayne — Bowser (2011)

「スーパーマリオブラザーズ」に登場するキャラクター、クッパの英語名が付けられたこのアルバムは、名前の通り電子的なサウンドで統一されている。ピンボールに登場するブザーや、電子銃の音などが鳴り響き、まるでゲームセンターにいるかのような雰囲気を味わえる「Bowser」も、是非聞いてみて欲しい。

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