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2019年、最もヒップホップが盛り上がった都市はパリ?米ヒップホップメディアがその根拠を紹介

 

 

Kanye Westの「Jesus is King」、Tyler, the Creatorの「IGOR」、J. Coleのレーベルのコンピレーション・アルバム「Revenge of the Dreamers III」など、2019年もさまざまなヒップホップの話題作がリリースされた。ヒップホップは都市やコミュニティをレプリゼントすることが多く、近年はアトランタが盛り上がっている印象が強いだろう。2019年、ヒップホップが最も盛り上がった都市はどこなのだろうか?

 

アトランタやNYなどの主要都市を思い浮かべる人も多いかもしれないが、実はフランスのパリが最も盛り上がっていた都市として米ヒップホップメディアDJBoothが紹介している。その根拠となるデータがこちら。

 

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はじめに比較として、Young Thug、Future、Gunnaなどのアーティストを含めたアトランタ全体のラップ・アルバムの売り上げの合計は260万枚以上というデータが紹介されている。

 

一方で、PNL、Ninho、Nekfeuなどのラッパーを含むパリ出身アーティストのラップ・アルバムの売り上げは、アトランタと同じく合計で260万枚以上を突破している。しかしフランスの販売機関が売り上げをより正確に反映するために導入したシステムによって、数億のストリーミング再生が売り上げとしてカウントされなかったようだ。それにも関わらず、アトランタと同等の記録となっていることから、実際にはさらに上の数字であることがわかる。

 

アメリカのRIAA(Recording Industry Association of America)の場合は1500回のストリーミング再生をアルバム1枚購入と同等として計算しており、どのように再生されたかは区別していない。フランスのRIAA的存在であるSNEPが2018年から決めた基準としては、有料のソースからストリーミングされたものだけが販売数として含まれる。このためフランスでは、実際に反映された売り上げ枚数を大きく上回って、ヒップホップのアルバムがストリーミングされていたのである。

 

どのようにして「盛り上がっていた」と考えるのか、定義は様々であるが、このようなデータから見るとフランスのパリが最も盛り上がっていたと言っても過言ではないだろう。これを機会に、米国の音楽以外にも、上記のフランスのラッパーをチェックしてみるのはいかがだろうか?

 

2010年代のフランスのヒップホップのプレイリストは以下から視聴することが出来る。

 

 

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