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「レコードをディグるのは一種のアート」LAのベテランEvidenceが語るディグの精神

 

 

ロサンゼルスのヒップホップグループ「Dilated Peoples」のメンバーとして知られるラッパーのEvidence。彼は自分でも楽曲を多数プロデュースしており、2018年のアルバム「Weather or Not」を聴けば、Evidenceがサンプリングにもこだわっていることがわかるだろう。「Runners」という楽曲は韓国の歌手「Kim Jung Mi」が1973年にリリースした楽曲「Lonely Heart」のサンプルを使用しており、Evidenceのサンプリングへの愛が伝わってくる。そんな彼が、「レコードをディグるアート」について語った内容を紹介したい。

 

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Talib Kweliの番組「People’s Party」に出演したEvidenceは、以下のように語っている。

 

「俺たちのプロダクションの多くは、サンプルが土台になっている。レコードをディグるのは、一種のアートなんだ。レコード屋のソウルとかジャズとかのセクションをチェックしていくだけの話ではない。求めていたものを見つけるのに、数年かかることもあるし、サンプルを探すためのクルーを抱えているプロデューサーやレーベルもいるんだ。たとえばオランダに行っても、アムステルダムだけでなく、国内の色んなところでレコードを探し回るんだ。俺みたいなやつとしては、各地でレコードをディグりたいってのもツアーをする一つの理由だ。」

 

「音源をディグる」と言っても、単にレコード屋のソウルやジャズのセクションを見るだけではなく、自分が求めているもの、または今だに自分が知らなかった世界を探求する「アート」であると語ったEvidence。Evidenceの盟友でもあり、プロデューサーのThe Alchemistも「最高のサンプルを探すモチベーション」について語っている。サンプリングについては、サンプル使用許可のフローについて紹介した記事も要チェックである。

 

関連記事: サンプリングの許可を取るスペシャリストが語る。サンプル使用許可のフロー、許可を出さないアーティスト、エミネムやドレイクの例など

 

 

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