スヌープ・ドッグ
1992年にリリースされたDr. Dre(ドクター・ドレー)の楽曲”Deep Cover”に参加し、独特な声とレイドバックなフローでヒップホップファンを虜にしたロサンゼルスロングビーチ出身のラッパーSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)。今までに17枚ものアルバムをリリースした彼は(2020年12月時点)、世界で最も知名度のあるラッパーのうちに一人としても知られており、メディアにも頻繁に登場するタレントとしても知られている。
スヌープ・ドッグの経歴
1992年にドクター・ドレーとシュグ・ナイトのデスロウレコードと契約したスヌープ・ドッグは、G・ファンクというジャンルを確立したと言っても過言ではないドクター・ドレーのソロデビューアルバム『The Chronic』に参加した重要人物として一躍有名ラッパーとなる。1993年にリリースされた自身のソロデビュー・アルバム『Doggystyle』はリリース初週に80万枚の売上を達成し、2015年には全世界で1100万枚ほどの売上が報告されている。2ndアルバム『Tha Doggfather』をリリースしデスロウレコードを脱退した後も、ヒット曲を多数世に出している。大ベテランになっても、全く話題が尽きないアーティストであり、今では音楽活動だけではなく、CM出演、料理本の販売、ゲームへの出演、オリジナルのワインのリリースなど、様々な分野で活躍している。
そんな長いキャリアを持つスヌープ・ドッグ。彼の時代ごとの代表曲5曲を厳選する。
Who Am I? (What’s My Name?)
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ドクター・ドレーのフックアップでシーンに登場したスヌープ・ドギー・ドッグとしての1993年に発表された記念すべきデビュー・シングル。前年に発表されたドレーのアルバム『The Chronic』でドレーが新たに提示したG・ファンク・サウンドにスヌープのキャラや嗜好を加味。P・ファンクをベースにしたキャッチーなサウンドとレイドバックしたスヌープの個性的なラップも相まって同年にリリースされたデビュー・アルバム『Doggystyle』ともども大ヒットを記録した。
Bitch Please (featuring Xzibit and Nate Dogg)
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トラブル続きの古巣デス・ロウを離れ、勢いのあったマスター・P率いるニューオリンズのレーベル、ノー・リミットへ電撃移籍し、マーケットの主流である南部のサウンドに傾倒していたスヌープが、移籍2作目の『No Limit Top Dogg』でドクター・ドレーと待望のリユニオン。再び西海岸サウンドにアプローチし、進化し続けるドレーの重厚なサウンドをバックにイグジビットを伴ってハードなラップを披露しており、故ネイト・ドッグの歌声でシメ。後にエミネムがリメイクしている。
Drop It Like It’s Hot (featuring Pharrell)
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2004年発表の『R&G (Rhythm & Gangsta): The Masterpiece』からの先行シングル。02年にリリースされた“Beautiful”でも抜群の相性だったファレル・ウィリアムス/ネプチューンズと再びコラボレーション。舌を鳴らす音で音階を組んでメインのビートを刻み、スプレー音やコーラスを絡めて構築された洗練されたサウンドはネプチューンズ風味満載で、本曲でスヌープは自己名義での初となるビルボード・シングル・チャート1位を獲得した。
Sensual Seduction
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フレッシュなアーティストと積極的にコラボするスヌープは、その時々のシーンにおけるトレンドにも敏感であり、本曲ではT・ペインの登場により注目されることとなったオートチューンなるヴォーカル・エフェクトを全面に使用。エフェクトをかけた自身の歌声をフィーチャーし、80s’のディスコ風味なサウンドを大胆に取り入れた楽曲に仕上げられている。レジェンダリーなトークボクサー、故ロジャー・トラウトマン〜ザップへの敬愛が込められたミュージック・ビデオも必見。
Young, Wild & Free (with Wiz Khalifa featuring Bruno Mars)
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新世代のストーナー・ラッパーとして注目を集め、“Black And Yellow”の大ヒットでブレイクを果たしたウィズ・カリファとリンクし、制作した煙たい学園ムービー「Mac & Devin Go to High School」のサントラから。ブルーノ・マーズらによるプロダクション・チーム、ザ・スミージントンズの制作による鍵盤のフレーズを用いたポップでソウルフルなトラック、そのブルーノによるキャッチーなフックも印象的な最高峰のストーナー・アンセム。
現在のスヌープ・ドッグ
30年にも渡るスヌープ・ドッグのラップ・キャリア。彼の入門編として、時代ごとの代表曲を紹介した。2020年12月にも18枚目のアルバムをリリースすると発表しているため、そちらにも注目が集まっている。
(画像:Snoop DoggTVのYouTube)