新型コロナウィルスの影響で、さまざまな業界が経営難に陥っている。音楽業界においても特にライブハウスやクラブは存続の危機に陥っており、新型コロナウイルスによるライブ業界のチケット損失額が約1兆円になる可能性があるという調査結果を以前紹介した。そんな状況であるが、アメリカでインディペンデントに営業しているライブ会場は、その過半数が数ヶ月以内に閉店する可能性があるという調査結果が出ている。
関連記事: 1200万人が同時参加したトラヴィス・スコットの「フォートナイト」ライブ。ゲームの世界で開催される音楽イベントの未来
こちらの調査によると、インディペンデントに営業しているライブ会場の90%が、政府による支援金がなければ数ヶ月以内に閉店する可能性があるようだ。この問題を解決するために2,000件のライブ会場やプロモーターが全50州から集まり、NIVA(National Independent Venue Association)という団体を立ち上げた。
NIVAは米国議会議事堂にロビー活動も行っており、NIVAのトップであるDayna Frank氏は「意義のあるサポートが必要です。他の選択肢はありません。」と話している。
彼らはsaveourstages.comというウェブサイトにて署名活動も行っており、こちらのページではLady Gagaや、André 3000、Kacey Musgraves、Bon Iver、Joni Mitchell、Neil Young、Alabama Shakes、Patti Smithなどのアーティストも署名をしている。
またPitchforkがNIVAについてのインタビューなどを行っており、こちらの記事にてシンガーのSharon Van Ettenは「ライブ会場はこのコミュニティにおいて重要な役割を担っております。私たちが集まり、アートをシェアし、お互いをサポートし合う場所です。」と話している。