先日、新アルバム「Extinction Level Event 2: The Wrath of God」をリリースした大御所ラッパーのBusta Rhymes (バスタ・ライムス)。こちらのリリースに際してGQのインタビューに登場したバスタ・ライムスが語ったのは、今は亡き伝説のプロデューサー、J Dilla (J・ディラ)についてであった。今回はそちらを紹介したい。
彼が最初に明かしたのは、亡くなる前に彼がJ・ディラから受け取ったビートについてであった。「J・ディラは亡くなる前に300を超えるビートを俺にくれた。俺はそれを誰に渡すかについてとても繊細になっている。だから俺は今までRaekwon (レイクウォン、ウータン・クランのメンバー)にしかあげてないし、それも『Only Built 4 Cuban Linx Part Two』のためだけだ。彼は恐らくあのアルバムにディラのビートを4つ使っているだろう。」
Raekwonの当アルバムでは、「House Of The Flying Daggers」、「Ason Jones」、「10 Bricks」などにおいてディラのビートが使われている。
「俺は自分のアルバムを通してJ・ディラの素晴らしいレガシーを保つことを重要視している。」「俺はディラの大ファンだ。彼は3本の指に入るプロデューサーだと思う。俺にとってベスト・プロデューサーは、Dr. Dre(ドクター・ドレー)、Q-Tip (Qティップ)、そしてディラだ。」
以上のように語ったバスタ・ライムス。J・ディラのことをリスペクトし、彼のサウンドを心から愛するバスタだからこそ、300ものビートを受け取ることが出来たのだろう。今後もディラのビートがバスタ・ライムスのラップと共にリリースされるのを楽しみにしたい。