今年のはじめに、故J Dilla(J・ディラ)の「Welcome 2 Detroit – the 20th Anniversary Edition」がリリースされた。多作なアーティストとして知られる彼は生前に大量にビートを作っており、最近でも彼の未公開ビートを使った楽曲が新たにリリースされることも多い。
そんななか、ヴァージニア州出身のリリシストMad Skillzが、J Dillaの未公開ビートが録音された古いカセットテープを発掘した。
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I legit found a hip hop infinity stone yesterday. The Beat Tape Dilla gave me with the beats for "Its Going Down" "The Jam" & "Runnin" on it. ? pic.twitter.com/wfPx0YvqBh
— Mad Skillz (@SkillzVa) May 31, 2021
こちらのカセットテープは元々J DillaがMad Skillzに渡した物で、Mad Skillzはこのテープをデジタル化するために、どうにか修復出来ないかと考えたようだ。彼はテープを解体し、修復する様子をインスタグラムのストーリーに投稿している。
「このカセットテープを発掘した。これはJ Dillaの手書きなんだけど、なんで分かるかというと彼は俺の名前のスペルをいつも間違えてたんだ。俺はテープを修復して、聴いてみた。」
2つ目のビートは幻想的なボーカルをサンプリングしたインタールードとなっており、Mad Skillzは「このサンプルでビートを完成させて欲しいとずっと思ってたんだ。」と当時を振り返っている。
その次のビートはMad Skillzが1996年にリリースしたデビュー・アルバム「From Where???」に収録されている楽曲、「The Jam」のインスト版。そして後半のスローなビートについてMad Skillzは「The Pharcyde(ファーサイド)のDropっぽいけど、よりゆっくりにした感じだ」と両曲を比較している。
他にもThe Pharcydeの「Runnin’」のインスト版がカセットテープに録音されており、Mad Skillzは「俺見つけたよ!」と感動した様子で貴重な音源を聴いている。実際の音源は、記事内トップの動画からチェック。