NEWS

元FBI捜査官がノトーリアス・B.I.G.殺害事件について証言。「本来はDiddyがターゲットだった」

 

 

ヒップホップ史上最も衝撃的な事件の2つとして、今でも語り継がれている2PacとNotorious B.I.G.の殺害事件。いまだに真相が明かされていないことでも有名であるが、新たに元FBI捜査官の証言が新たに報道された。

 

【関連記事】2Pacの最期の言葉。亡くなる直前に彼が警官に伝えたこととは?

 

元FBI捜査官のPhil Carson氏は「ビギーが殺害されたタイミングは偶然ではなかった」と話しており、事件は2Pacが所属していたデスロウ・レコードのトップであるSuge Knight(シュグ・ナイト)の命令によって行われたものであると明かしている。さらに、警察の隠蔽工作もあったと証言しているようだ。

 

書面による証言によると、ビギーではなく、ビギーが所属するバッド・ボーイ・レコードのトップであるDiddyが、シュグ・ナイトの本来のターゲットであったようだ。バッドボーイのチームは、数週間後にリリースされる予定のビギーのアルバム「Life After Death」を祝っているところだった。そしてパーティー会場のPetersen Automotive Museumから別々の車に乗って去ったDiddyとビギーのうち、ビギーが乗っていたSUVが銃撃された。

 

さらにPhil Carson氏は、ロサンゼルス市警察とビギーを殺害した容疑者が関わりがあると示しており、当時のロサンゼルス市警察の汚職と隠蔽について言及している。

 

「Amir Muhammad、通称Harry Billupsは、ロサンゼルス市警察のDavid Mackの二人の子供の名付け親として知られている。そして彼は、ビギーを撃った犯人が乗っていたとされる、クロームホイール付きの1995年製の黒のSSインパラの登録所有者でもあった。」

 

ロサンゼルス市警察のDavid Mackは1997年の8月に銀行強盗で逮捕されており、ロサンゼルス市警察はDavid Mackが絡むビギーの事件も隠蔽したと元FBIのPhil Carson氏は証言している。ビギーの母親であるVoletta Wallace氏は不法死亡訴訟を2002年に提起していた。

 

ビギーの死の真相については、2018年に公開されたDon SikorskiとBrad Furmanによる映画「シティ・オブ・ライズ」でも追求されており、こちらの映画はFBIの封印された文書を元に構成されている。Don Sikorskiは以下のように語っており、先程Phil Carson氏が名前を挙げたAmir Muhammadがビギーの殺人犯であると説明している。

 

「封印された文書を読めば、誰がビギーの殺人犯だったのか、ロサンゼルス市警察の隠蔽工作の証拠がある。」

Shares

RELATED POSTS

VIEW MORE