日本時間3月15日に行われる、第63回グラミー賞授賞式。当日にパフォーマンスをするアーティストたちも既に発表されており期待も高まっているが、特に今年はノミネートアーティストに関して賛否が分かれている。中でもThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)は自身の楽曲が今年のグラミー賞にノミネートされなかったことについて苦言を呈しており、彼はこの度、「グラミー賞をボイコットする」と発表している。
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ザ・ウィークエンドはNew York Timesに以下のように語っている。
「今後、レーベルが俺の音楽をグラミーにサブミットする許可を与えない。」
ザ・ウィークエンドが2020年にリリースしたアルバム「After Hours」は発売7分でiTunesチャート1位を獲得しており、シングル曲「Heartless」や「Blinding Lights」がBillboard Hot 100にて1位にチャートインするなど大ヒットとなった。それにも関わらず今年のグラミー賞ではノータッチだったため、彼は以前もツイッターにて「グラミーは組織的に汚職があるままだ。俺とファンたち、そして業界に透明性を説明する義務がある。」と語っていた。
一方、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの暫定トップであるHarvey Mason Jr.は、ザ・ウィークエンドの声明について以下のようにレスポンスしている。
「誰か一人でも失望させてしまったのであれば、我々は悔しい気持ちである。しかし私は、私達は成長し続けていると言いたい。そして特に今年は、審査委員会や受賞のプロセスを向上させるため、よく検討するつもりである。」