33年前にデビューアルバム「Yo! Bum Rush the Show」をリリースしたPublic Enemy(パブリック・エネミー)。デビュー当時からメッセージ性の強い楽曲を多くリリースしてきた彼らは、その後のアーティストたちにも強い影響を与え、ヒップホップという音楽ジャンルのメッセージ性をより社会的なものとした。
彼らの革命的な内容は幅広く評価されており、2013年にはロックの殿堂入りも果たしている。
今回はそんなベテランたちの人気の10曲を紹介したい。
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・Bring The Noise
映画「レス・ザン・ゼロ」のサウンドトラックに収録されている楽曲。メタルバンドAnthrax(アンスラックス)とのコラボバージョンも要チェックである。
・Welcome To The Terrordome
こちらの楽曲は、パブリック・エネミーの最重要アルバムの一つと言っても過言ではない「Fear of a Black Planet」に収録されている。
・Can’t Truss It
企業の世界と、奴隷制を比較した楽曲。ミュージック・ビデオの映像も相まって、メッセージ性の強い作品となっている。
・Don’t Believe The Hype
パブリック・エネミーはこちらの楽曲でメディアを批判している。
・Shut Em Down
こちらもメッセージ性の強い楽曲となっており、メンバーのChuck Dはコーポレートアメリカや資本主義についてラップしている。
・Burn Hollywood Burn
Ice CubeとBig Daddy Kaneが参加した豪華な楽曲であるが、「Burn Hollywood Burn」はChuck DがIce Cubeの「AmeriKKKa’s Most Wanted」をプロデュースすると決めたきっかけにもなった楽曲だったようだ。
・Black Steel In The Hour Of Chaos
こちらも、パブリック・エネミーの最もパワフルな楽曲の一つと言っても過言ではないだろう。米国政府やその刑務所のシステムなどについてラップしている。アメリカの刑務所のシステムについては「13th」というNetflixドキュメンタリーが大量投獄の歴史に踏み込んでいるため要チェックである。
・Public Enemy No. 1
パブリック・エネミーの有名なデビューシングル。そのユニークなサウンドは彼らのトレードマークとなり、その名を広めるきっかけとなった。
・Rebel Without A Pause
アルバム「It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back」のシングルとしてリリースされた楽曲。同作品の中でも最も人気な楽曲の一つである。
・Fight The Power
Spike Lee(スパイク・リー)のクラシック映画「Do The Right Thing」のテーマとしても有名な楽曲。BET Awards 2020で披露されたNasやラプソディーなどのラッパーがゲスト参加したリミックス版も要チェックである。