2017年の4月27日に、「1-800-273-8255」という楽曲をリリースしたLogic(ロジック)。National Suicide Prevention Hotline(全米自死防止ライフライン)の電話番号をタイトルにした曲であるが、ロジックはこちらの楽曲について「自分の書いた中で最も重要な曲」と語っていた。そんな「1-800-273-8255」が希死念慮を抱える人々に影響を与えており、実際に自死を防止しているという調査結果が発表された。
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希死念慮を抱える者の視点から始まり、中盤からは「相談オペレーター」の視点、そして最後には「生きたい。もう痛みで泣きたくない。」と語り、鬱症状を乗り越えていく過程を歌った「1-800-273-8255」。イギリスの医学雑誌、The BMJ (イギリス医師会雑誌)の最近の調査によると、こちらの楽曲が注目された3つの期間で、アメリカの10歳から19歳の自死が5.5%減少したようだ。
この「3つの重要な時期」とは、ロジックが「1-800-273-8255」をリリースしてから最初の34日間、彼が同曲を2017年のMTV Video Music Awardsで披露した日、そして2018年のグラミー賞授賞式で披露した日のことである。
そして5.5%に該当する期間では、245人が自死を選ぶことをやめたということになる。さらに、この3つの期間に全米自死防止ライフラインへの相談件数は9,915件増えたと報じられている。
調査を企画したオーストリアの医大の准教授、Thomas Niederkrotenthaler氏は、以下のように語っている。
「有名人でも、そうじゃない方でも、希死念慮を抱えた時や、危機的状況の対処方法をシェアすることは、自死防止において重要な役割を果たします。」
(画像=LogicのYouTube)
(Source)
https://hiphopdx.com/news/id.66500/title.logic-1-800-273-8255-prevents-suicides-study
https://playatuner.com/2017/07/logic-suicide/