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ニッキー・ミナージュ、『クイーン』の扱いに関しSpotifyと所属レーベルに激怒

 

 

2018年8月19日にデータが出揃い、トラヴィス・スコットの『アストロワールド』が2週連続で米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”の首位を獲得した。ニールセン・ミュージックによると、『アストロワールド』は8月16日で終わる週に205,000ユニットを売り上げ、8月10日に発売されたニッキー・ミナージュの『クイーン』の初週185,000ユニットを上回った。

 

全米初登場2位となった『クイーン』は、ニッキーが持つ全米TOP2アルバムの最多記録を4作に伸ばし、オンデマンド・ストリーミングも1週間で1億2,870万回(アルバム換算で97,000ユニット)を突破し、自身の再生記録を更新した。結果として決して悪くはないものの、本人は全米1位になれなかったことが不満のようで、Twitterを通じてSpotifyと所属レーベルのリパブリック・レコードに怒りをぶつけている。

 

ニッキーは『クイーン』の発売当日、Apple MusicのBeats 1で放送している自身のラジオ番組『#QueenRadio』で、Spotifyで解禁される10分前に新曲を流してしまった。このことに関して彼女は、「Appleに自分の音楽がアップされたからかけたんだよ。私はSpotifyとTidalでも当然公開されているものだと思い込んでいた。#QueenがアップされたとAppleがファンに教えるツイートをしたから、Spotifyは私を懲らしめる必要があったって言うんだよ」と怒り心頭のようだ。

 

彼女は、「Spotifyは私を懲らしめたくせに、Appleでラジオ番組を一番長くやっている男にはご褒美をあげて、うっかりAppleのプラットフォームを一番助けてるし」と、Spotifyがドレイクの『スコーピオン』を大々的にプッシュしたことを皮肉っている。ドレイクもAppleのBeats 1で『OVO Sound』という番組を持っている。ニッキーは、「まったく、火曜日の“#QueenRadio”まで待ちきれないよ。(Spotifyは)これのせいで約束していた最初の2日間程のプロモーションを撤回したんだよ」と内情を暴露している。

 

彼女の怒りはリパブリック・レコードにも向けられ、「レーベルは私を擁護してくれなかった。Spotifyがアリアナまで懲らしめるのを恐れたからだよ」と、同レーベルがアリアナ・グランデのニュー・アルバム『スウィートナー』の8月17日発売前に及び腰になっていたことも明かした。

 

ニッキーはまた、トラヴィス・スコットが展開したアルバム/物販/ツアー・チケットの早期購入権のバンドル販売、いわゆる抱き合わせ商法の問題点にも言及している。スコットはチャート集計週最終日の8月16日にアルバムのバンドル販売を自身のウェブサイトで開始したが、この数字も売上にカウントされている。ニッキーも同様のセット販売を展開しているものの、彼女はスコットのバンドルは内容が乏しいと批判している。

 

スコットの“early access”バンドルのスクリーンショットを投稿した彼女は、「トラヴィスはこれを5万セット以上も売り上げてる。これ、アルバムの引き換えが必須じゃないんだよ!ツアーの日程とかも決まってないし。彼とは話したよ。彼は自分のアルバムが今週No.1じゃないって分かってる。私のアルバムを全米No.1にしてくれた私のファンを愛してる!“#QueenRadio”で説明するよ。4枚目、86か国でNo. 1」と彼女はツイートした。

 

別のツイートで彼女は、「ザ・カーターズ、カニエ、ナズとかの最近の売上も見たよ。トラヴィスは衣類だけを発売した初週に20万ドル(約2,200万円)売り上げている。昨夜彼と話して、彼は音楽よりも先に衣類を販売していたと言ってた。米ビルボードはこれが理由でルールを変えるって言ってるんだから、今すぐ変えるべきだよ!」と訴えている。

 

◎ニッキー・ミナージュによる投稿

 

Photo by WireImage

(提供元:Billboard JAPAN )

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