Dawaun Parkerというプロデューサーの名前を聞き慣れない方は多いと思うが、彼はDr. Dreの共同プロデューサーなどとして50 Cent、Eminem、Jay-Z、Raekwon、Kendrick Lamar、Snoop Dogg、T.Iなどの楽曲制作に関わってきた。Dawaun ParkerはEminemの新アルバム「Music to Be Murdered By」の中でもプロデューサーとして数曲クレジットされている。レジェンド「プロデューサー」であるドクター・ドレーの元でプロデュースする彼であるが、そんな彼がドレーから教わったことをHipHop-N-Moreにて語っている。
関連記事: エミネムの新アルバム「Music To Be Murdered By」のプロダクション・クレジットを紹介
「Dr. Dreのプロデューサーとしての役割はビートメーカーなのか、ミキシングをするだけなのか?実際は何をしているのだろうか?」という質問に対して、Dawaun Parkerは以下のように答えている。
プロデューサーとはアーティストのヴィジョンを実現させるための手助けをする人物のことで、それを成し遂げるためには様々な手法がある。ヒップホップだとビートを作る人がプロデューサーと呼ばれることが多いが、ヒップホップが存在する前から、「プロデューサー」という役割はあった。彼らはどのようにして楽曲をプロデュースしたのか?ビートを作ったわけではない。すべての楽器を演奏したわけではない。作曲をしたわけでもない。やるとしたら、貢献している人たち全員をまとめるのが仕事だ。
ヒップホップではビートを作る人が「プロデューサー」と呼ばれることが多いが、ヒップホップが存在する前からプロデューサーという重要な役割はあったと語る。さらにプロデューサーの仕事についてさらにこのように説明した。
「このストリングスはこっちで、このシンガーが必要で、この人に作曲してもらう」というようなことを指示するときもある。スタジオでの重要な判断をして、ある楽曲に関わる全員が完璧に働けるように手助けをする。それがプロデューサーだ。
ヒップホップは割と新しいジャンルで、新しい手法で曲を作ることになった。プロダクションというコンセプトが進化したんだ。ビートを作る人がいて、それに加えてドラムプログラミング、サンプルマニピュレーションなど、クレジットを与えて、「ビートを作った」ということになるかもしれない。我々はそれを「プロデューサー」と呼ぶ。
近年だと「プロデュースをした」と言うビートメーカーがたくさんいるが、彼らはビートを作っただけだ。決して彼らのことを軽んじてるわけではない。ただ違いとして、Dreから言われて学んだことがある。「ビートを作った、そこから曲のプロデュースが残ってる」
プロデューサーとビートメーカーの違いについて説明したDawaun Parkerであるが、彼は続けて「Quincy Jones、George Martinなどの人物がいるだろう。Dreはそのカテゴリーに含まれるんだ。彼は最高レベルの、プロデューサーのプロデューサーなんだよ。彼がそのスタジオにいるかいないかで、完成する曲のサウンドははるかに変わる。」と話している。