ヒップホップを代表するグループといえば、A Tribe Called QuestやWu-Tang Clanを思い浮かべる人は多いだろう。今ではレジェンドとなった両グループであるが、実はATCQのメンバーであるQ-Tip(Qティップ)は、ウータン・クランのOl’ Dirty Bastard、そしてRZAと高校時代にラップバトルをした経験があるようだ。
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Math Hoffaの番組「My Expert Opinion」に出演したQティップは以下のように語っている。
たしか俺は高校2年生だったと思う。当時、俺はラップバトルのコミュニティーでは知られていた。俺の仲間から「お前とバトルしたいって奴がいる」と言われたんだ。俺たちは学校の7時間目にランチルームにいたんだけど、外で「J-Niceはどこだ?」と当時の俺のラップネームを呼んでいる声が聞こえた。俺たちが外へ行くと、そこにOl’ Dirty Bastardがいて「J!Niceは!どこだ!?」と叫んでた(笑)そこにRZAもいて、それが彼らと初めて会った瞬間だった。
当時Asonというラッパー名で活動していたOl’ Dirty Bastardと、そしてRZAとの出会いについて話したQティップ。彼はラップバトルの内容も覚えていると説明している。
それから俺たちはバトルしたんだけど、俺が先攻だった。「俺の名前はMC J-Nice、それが俺の肩書。俺は必要不可欠だ」みたいな感じだったかな、その最初のラインだけ覚えてる。そしたらDirtyが「よし、よし、そしたら俺は、やるならビートボックスが必要だ!」って言うんだけど、RZAがビートボックスをやったんだ(笑)彼のラインは力強くて、周りのみんなも崩れ落ちるように「ヤベー!」ってなってた(笑)俺は「負けたな」って思ったけど、面白くもあった。悪質な感じではなかったし、あいつのやり方は時代を先取りしてたよな。