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DJ Premierが自身が手がけた名曲のサンプルをブレイクダウン。「サンプリングにおいて最も重要なのは元ネタへのリスペクト」

 

 

伝説のヒップホップユニットGang Starr(ギャング・スター)の一人であり、Nasの「N.Y. State of Mind」やKRS-Oneの「MC’s Act Like They Don’t Know」など、クラシックを数多くプロデュースしてきたDJ Premier。そんな彼がNPR Musicの番組に出演し、自身が手がけた名曲で使用したサンプルについて解説した。

 

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はじめにDJ Premierは、Gang Starrのアルバム「Hard to Earn」に収録されている楽曲「The Planet」にて使用したレコード、Steve Davisの「It’s All Because She’s Gone」について話している。

 

ギターが入ってくる部分を聴いて、「これだ」って確信したよ。Gang Starrはいつもタイトルから曲を作るんだ。あらかじめ決められたタイトルのテーマから曲を作っていく。「The Planet」についてGuruは「ボストンからニューヨークまでの旅についての曲をやりたい。ようやく辿り着いて、ニューヨークで夢を叶えるという話だ。」と話していたから、俺は彼が片手でドライブしてる姿を想像した。両手ではなく片手だ。そのようにGuruがストーリーを語っていく絵が頭に浮かんだ。

 

 





The Notorious B.I.G.の「Kick in the Door」の元ネタ、Screamin’ Jay Hawkinsの「I Put a Spell on You」についてもDJ Premierは語っている。

 

「パンパンパンというフレーズ、あれに手を出さないなんて考えられないよ。ワルツだって出来る。それにどうやってグルーヴを加えるか考えたんだ。そこからは完全に科学だよ。」

 

 





またDJ Premierは、サンプリングにおいて重要なのは「リスペクト」であると説明している。

 

サンプリングにおいて最も重要なことの一つは、サンプリング元となるアーティストへのリスペクトだ。「なんで金を払わないといけないんだ?」みたいなことを言うプロデューサーもたくさんいる。サンプル業界はかなり取り締まられたし、俺もサンプルの使用許可を取らなかったことで何度も訴えられた。反対派で、俺が使用したことに怒っていたアーティストと電話をして、自分がどれほどリスペクトをしているかを伝えたら「お前のこと気に入ったよ。いつか実際に会おう。リリースしてない楽曲このレコードならサンプリングしてもいいよ」と言われたこともある。サンプリングがアートじゃないと言わせない。サンプリングはアートだ。

 

他にもDJ Premierは、レコードをディグる秘密の場所を、教えたがるプロデューサーはあまりいないと明かした。周りに誰もいなくても、The Alchemistからは小声で「ディグれるレコード屋を見つけたぜ…」と電話がかかってくるほど、プロデューサーたちは本気でサンプリングというアートに向き合っているのだ。

 

 

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