British GQが、伝説のプロデューサーであり、業界屈指のビジネスマンであるDr. Dre(ドクター・ドレー)と、インタースコープ・レコードの創設者であり、Dr. Dreの長年のビジネスパートナーであるJimmy Iovine(ジミー・アイオヴィン)とのインタビューを公開した。彼らは、音楽作品以外でも、今では巨大なブランドとなったBeatsのヘッドホンを製造する会社、Beats Electronicsを2006年に創業している。さらに、二人はApple Musicの基盤となった音楽ストリーミングサービスも開発し、この二つはAppleによって総額30億ドルで買収されたと言われている。
そんな彼らがインタビューで語ったのは、黒人と白人が、ビジネスパートナーとして協力することの重要性であった。
Jimmy Iovineは以下のように語った。
「パートナーとしてファンクションするのは重要だ。アメリカについて俺がいつも衝撃を受けるのは、白人と黒人が一緒にビジネスを立ち上げることがとても少ないんだ。何故私たちが唯一大きなビジネスの立ち上げに成功したんだ?」
ドクター・ドレーもすかさず相槌を打つ。
「おかしい。これだけの長期間パートナーシップを組んだ人たちはいないし、俺たちが初めての成功例なのは、不思議なことだ。」
今まで、伝説のラッパー、2Pacのレーベル契約を実現させたり、エミネムをドクター・ドレーに紹介したりと、レーベルの創設者としても文化とビジネスに貢献してきたJimmy Iovine。彼はアフリカ系アメリカ人の文化の重要性が過小評価されている現状について、以下のように続けた。
「私達はお互いに信じられないほど良いものを持っている。異なる文化だが、その相性は素晴らしく、ビジネスにおいてもそのお互いの文化の違いは上手く作用する。私は、アフリカン・アメリカン・カルチャーは、最も過小評価されている、投資が足りていない、財産だと思う。」
この後、ドレーは「そしてブラック・カルチャーの凄いところは、こんなに成長したが、まだ発揮しきれてないほどのポテンシャルがあるところだ」と付け加えている。
音楽業界で彼らほど、白人と黒人間でのビジネス・パートナーシップの可能性を信じ、その発展を願っている人達はいないのかもしれない。そして、それが成功するためには、Jimmy Iovineのようなカルチャーへのリスペクトが欠かせないだろう。