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エミネムが警察による人種差別に対して声を上げるように呼び掛ける。楽曲「Untouchable」の内容とは?

 

 

5月25日、ミネソタ州ミネアポリスにて、George Floyd(ジョージ・フロイド)という黒人男性が無抵抗にも関わらず、白人警官に膝で首を押さえつけられ、窒息死した事件が起こった。この事件を受け、多くのアーティストが声を上げているが、エミネムも2017年にリリースした曲「Untouchable」を自身のツイッターでシェアし、フォロワーたちに声を上げるように呼び掛けた。

 

 

【関連記事】米ミネソタで黒人男性が白人警官に押さえつけられ死亡した事件、多くのアーティストが声を上げる。亡くなった男性は過去にラッパーとして活動しDJ Screwともコラボ

 

 

 

 

「Untouchable」が収録されているアルバム「Revival」のカバーアートを投稿したエミネム。キャプションには「Speak up(声を上げろ)」と書き、「Untouchable」へのリンクも添付した。6分にも及ぶこの曲は、2つのセクションに分かれており、アメリカにおける黒人への人種差別や、警察による暴力について歌われている。歌詞は、警察の視点でラップされており、以下のような内容となっている。

 

 





 

 

「Black boy, black boy, we don’t get your culture and we don’t care what our government’s done to fuck you over, man (黒人のガキ、俺はお前の文化が理解できないし、政府がお前にどんな仕打ちをしたかなんてとうでもいい)

 

 

Eminem(エミネム)が新アルバムを制作していると報道される。50セントがコラボ曲の存在を明かす。

 

 

「Don’t tell us your attitude’s a result of that(お前の態度はそれが原因だって?)/Balderdash, where’d you get the chip on your shoulder at?(くだらないことを言うな、なんでそんなに皮肉れているんだ?)/Why you kicking that soda can?(なんでその空き缶を蹴っているんだ?)/Pull your pants up, we ’bout to roll up and(ズボンを上げろ、私たちはもうすぐお前のとこに行って)/Throw your ass in the van cuffed(お前に手錠をして警察車に投げ入れてやる)/You don’t have to know our plans or what our intentions are(私たちの計画や意図を知る必要はない).

 

 

「Our cards are close to our chest, you better show your hands(俺は手札を見せるつもりはないから手を挙げな)/And put our minds more at ease(そしたら私たちは安心できる)/Or get shot in the thyroid, comply or die, boy(でなきゃ喉を打ち抜いてやる、従うか死ぬかだ)/We’re fightin’ a crime war, here come the swine(俺らは犯罪と戦争しているんだ、ブタ野郎がくるぞ)/Tryna clean up the streets from all these minorities(街にいるマイノリティーたちを一掃するんだ)」

 

 

このように、警察官の視点になり、警察官側がいかにマイノリティーを理解せずに暴力を振るうかについて皮肉的なラップしたエミネム。ブラックミュージックを愛し、ブラックカルチャーから多くの恩恵を受けたものとして、良いところどりするのではなく、このように声を上げることが重要だというメッセージも込められているのだろう。

 

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