元NBAプレイヤーのマイケル・ジョーダンと、彼がプロデュースするスニーカーなどを販売するジョーダン・ブランドが、「人種間の平等、社会的正義、良質な教育を提供するために活動している団体」に、今後10年に亘って1億ドル(約110億円)を寄付すると発表した。
マイケル・ジョーダンとジョーダン・ブランドの合同表明は、以下のような内容であった。
Joint Statement from Michael Jordan & Jordan Brand regarding $100m donation. pic.twitter.com/yYXWh5eBZl
— Estee Portnoy (@esteep) June 5, 2020
「ジョーダン・ブランドはブラック・コミュニティーそのものです。ジョーダン・ブランドは、数々の難関を乗り越え、世界中で差別と闘い、人種差別と不公平をこの世から消すために、日々闘ってきた人たちを誇りに思う家族です。その想い、行動、そして素晴らしさが世界に知られるようになったのは、過去の世代が、夢を次世代に託すために努力してきたからです。」
こちらの寄付は、ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイド氏が警官に殺害された事件を受けて、マイケル・ジョーダン本人が声明を出した数日後に発表された。
ジョーダン氏は自身の声明で「私は深い悲しみに暮れており、強い痛みと怒りを感じている。私は、根深い人種差別問題と人々に対する暴力への改善を呼びかける人たちと共にあります。もうたくさんです。」と語っていた。
ジョーダン氏は今まで、政治的と思われる発言を避けてきた。1990年には、民主党のHarvey Gantt氏を支持しない理由として、「共和党の支持者も靴を買ってくれるから」と冗談を言ったことで、批判されていた。ESPNのジョーダンについてのドキュメンタリーシリーズ、The Last Danceにおいては、彼自身が政治的な発言をしない理由として、自分のことを「活動家だと思っていない」からだと語っていた。しかし今回は政治を超え、人間が持つべき平等をうったえるために発言をしたと思われる。
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