1994年にリリースされたデビュー・アルバム「Illmatic」でラップゲームのレベルを一気に引き上げたレジェンド、Nas(ナズ)。トップ・リリシストとして常に多くの人のグレイテスト・ラッパーのリストに入っている彼であるが、2012年リリースの『ライフ・イズ・グッド』は、最優秀ラップ・アルバム賞を含むグラミー賞4部門にノミネートされている。
2018年に発表されたカニエ・ウエスト全面プロデュースの『ナシール』以来、約2年振りとなる新作『King’s Disease』を8月21日にリリースされることが発表された。アルバム発売に向けて、シングル「Ultra Black」がリリースされている。
これまでジェイ・Z、ビヨンセ、トラヴィス・スコットなどの作品を手掛けたHit-Boyがプロデュースしており、ブラック・コミュニティーのこれまでの貢献を称えた楽曲となっている。Nasはこの楽曲を通して「黒」という色の豊かさ、複雑さ、そして美しさを語っている。「黒」は全てを吸収する色であり、世の中の人々を一つにする力、そして未来への希望を象徴しているようだ。