Nas(ナズ)が2006年にリリースしたアルバム「Hip Hop Is Dead」。同アルバムのタイトルトラックで、ナズは商業化しすぎたヒップホップについてラップしていたが、「Hip Hop Is Dead」は主にニューヨークのラッパーに向けられた楽曲だったようだ。
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ナズが黒い薔薇を墓に供えている写真がアートワークに使われている「Hip Hop Is Dead」であるが、彼は同アルバムのタイトルトラックにて、以下のようにラップしている。
「全員同じに聞こえるし、業界が商業化してしまった。全てがビジネスじゃなかった頃の追憶にふける。」
「Hip Hop Is Dead(ヒップホップは死んだ)」というテーマをあまり良く受け止めなかったラッパーたちも多く、中でもJeezyは「俺はヒップホップは死んだとは思わない。新しい時代がやってきただけだ。新しい物語、そして新しいムーブメントなんだ。彼の作品をリスペクトするし、俺のはリスペクトしてくれないのか?」と話していた。そしてこの度、ポッドキャスト「The Bridge: 50 Years of Hip Hop」にスペシャルゲストとして出演したJeezyとナズの二人が、ついに同曲について語った。
ナズは以下のように語っている。
「俺が新世代についてラップしていると思われるとは考えてもいなかった。違うよ、俺は主にニューヨークについて話しているんだ。みんなに向けて話してはいるけど、説明しきれていなかった。」
「Hip Hop Is Dead」は主にニューヨークのラッパーに向けられた楽曲だったと明かしたナズ。そんな彼に対して、Jeezyは「ナズは俺たちについてラップしているんだと思っていた。」と語っており、以下のように続けている。
だからみんなの最前線で、俺は言いたかったんだ。当時、ようやくまともな金が入ってきて、ライブも上手くいきはじめたときだった。そこでニューヨークのドンが「ヒップホップは死んだ!」って言った訳だからね。
(画像=NasのYouTube)
(Source)
https://hiphopdx.com/news/id.66702/title.nas-explains-hip-hop-is-dead-album-title-meaning-new-york-rappers