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ドレイク、問題のブラックフェイス写真に対して釈明意見を発表するも、プシャ・Tに一蹴される

text:  HIPHOP DNA

 

プシャ・Tがドレイクに対して放ったアンサー・ソング「The Story Of Adidon」のジャケットに使用されたドレイクのブラックフェイス(黒塗り)写真に対して、ドレイク自身が写真に対して釈明する意見を発表した。

 

そもそもこの写真は、実際にフォトグラファーのデヴィッド・レイズが撮影したもので、レイズは、プシャ・TのInstagramのポストの上で、この写真のアイデアはドレイク自身のものだったとコメント。

 

 

また、プシャ・Tがこの写真をInstagramに投稿したところ、Instagram側より強制的に削除されたとも明かしており、Twitterには「この写真を“アートワーク”と呼ぶな。俺はインターネット世代じゃないから加工なんてしてないぜ。これはリアルな写真…これが彼(=ドレイク)の真実さ。自分の目でよく見ろ」とも投稿している。

 

 

すでに各所で論争を巻き起こしているこの写真だが、5月30日、ドレイクはInstagramのストーリーに、自身の意見を書いたメモ画面を投稿し、本写真に対して釈明した。

 

 

曰く「この写真はファッション・ブランドのための撮影でもなければ、自分の音楽活動における写真でもない。これは2007年、俺がまだ役者だった頃に若い黒人男性がステレオタイプ視されて、なかなか役をもらえずに苦労することに対して声を上げようとして撮った写真。エンターテイメント業界において、アフリカン・アメリカンはいかに間違った描かれ方をしているかを体現した写真だ」とコメントした。

 

また、この写真でドレイクが着用しているのは、トロントを拠点とするToo Black GuysというブランドのTシャツ。描かれているのはジム・クロウと呼ばれる黒いカラスのキャラクターで、ジム・クロウはかつての黒人差別内容を含むジム・クロウ法を想起させることから、この服装にも非難が集まっていた。実際に、Too Black Guysの創立者は今回のドレイクの写真とブランドは無関係であると主張しており、ドレイクも同じく、<ファッション・ブランドの撮影ではない>と明らかにしている。

(もともとこのTシャツは、Too Black Guysがアフリカン・アメリカンに対する差別に対してピリオドを打つべく発表した<ジム・クロウ・プロジェクト>のアイテムとして流通していたもの)

 

隠し子のことやドレイクの父親の問題など、ドレイクのパーソナルな部分にも鋭く切り込んだディス・トラックであることから、彼に同情する意見も寄せられているほどだが、今回のドレイクのステイトメントに対して、プシャ・Tは早速「俺の意見は全然変わらない。ドレイク、お前は黒人が抱える問題に対して口を閉じたままじゃねえか。お前は何も主張してないし、意味のあることなんて何も言っていない。過去に、情熱的だったこともねえだろ」とラジオ番組で語っている。

 

 

ヒップホップ・シーンを飛び越えたところでも論争を巻き起こしている今回のビーフだが、今後、どこまで大きな問題に発展するのか。

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