text: HIPHOP DNA
兼ねてから軋轢が取り沙汰されてきたリル・ウェインと、所属レーベルのCash Money Recordsであるが、この度、長らく続いていた裁判が終わり、リル・ウェインが正式にレーベルを離脱することが発表された。
もともと、リル・ウェインが、2015年にCash Money Records並びにその配給元であるUniversal Recordsを起訴し、その翌年にはドレイクやニッキー・ミナージュといったCash Money Recordsの傘下レーベルであるYoung Money Entertainmentに所属するアーティストらへの分も合わせて、ギャランティーの未払いの件などを訴えていたが、この度、リル・ウェインの勝訴が確定した。
この度、本係争においてUniversal Recordsがリル・ウェイン側に支払った金額は約10億円以上とも言われている一方で、バードマン率いるCash Money Records側には1ドルも支払い義務が生じていないとも報じられている。
リル・ウェインはCash Money Recordsの創設者でもあるバードマンことベイビーと親子のように親密な仲でも知られていたが、ここ数年は両者の間のビーフも度々報じられていた。
また、本件において、長らくリリースがストップされていたリル・ウェインの新作アルバム『Tha Carter V』はCash Money Recordsを通さずに彼本人が直接Universal Recordsから発売されることが可能になり、Cash Money Recordsからの離脱も認められた。