待望の新アルバム、「Donda」を今年の8月にリリースしたKanye West(カニエ・ウェスト)。同アルバムはBillboardに初登場1位でチャートインしており、数々なヒットを生んできたカニエであるが、そんな彼にも若手プロデューサーだった時期があった。
今回は、ラッパーとしてデビューする直前のカニエについて、凄腕プロデューサーのThe Alchemist(アルケミスト)が語った内容を紹介したい。
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Roc-A-Fella Recordsの元A&RのKyambo “Hip Hop” Joshuaと共にポッドキャスト「New Rory and Mal」に出演したThe Alchemistは、以下のように語っている。
「君にビートを聞かせるために、俺が君に会いに行ったのを覚えてる?そこで、デニムスーツの若者がソファに座ってた。上下がデニムジャケットとジーンズだったし、彼はロッカフェラのR&Bアーティストなんだと俺は思ってたんだ。だってその頃、ロッカフェラにはChristiónがいたよな。俺はマジで彼が誰だかわからなかったんだよ!」
全身デニムの若者がスタジオにいたと、当時のカニエとの思い出について語るThe Alchemist。彼は以下のように続けている。
俺がJay-Zにビートを聞かせてるのに、その若者が「いいね、そのビート好きだよ」って言ってくるから、「こいつは一体誰なんだ…?」と思ってた。それから俺が帰ろうと思ったら、その若者が俺を追いかけてくるんだよ。彼は「どうやってあのドラムのサウンドを作ったんだ?」と俺に聞いていた。俺は「え、なんで?」と思ったんだけど、そこで彼が「俺はカニエ・ウェストだ」と名乗ってくれて、ようやく誰のことかわかった。彼の作品を聞いたことがあったし、話も聞いてたけど、それが彼だと知らなかったんだ。だから俺もそこでやっと、「なんだよ良いじゃん、カニエの曲カッコいいよ!」って伝えた。
カニエと初対面の時に、彼のことをR&Bのアーティストだったと勘違いしていたと明かしたThe Alchemist。さらに彼はカニエの名前の発音がわからず、ずっとCognac West(コニャック・ウェスト)だと思っていたようだ。
Thumbnail: By David Shankbone – Own work, CC BY 3.0