アメリカ合衆国移民・関税執行局(ICE)により逮捕され、現在拘留中の21サヴェージについて、彼の弁護団が2019年2月4日に声明を発表した。
ラッパーの21サヴェージ、本名シャ・ヤー・ビン・エイブラハム=ジョセフ(Sha Yaa Bin Abraham-Joseph)は、2月3日にICEの標的型作戦によりアトランタで拘束された。2005年に家族とともに一時ビザでU.K.から米国に入国し、そのまま不法滞在していたとされる。
弁護士のチャールズ・H・クラック(Charles H. Kluck)は声明で、21サヴェージの逮捕は「逮捕歴に関する間違った情報に基づいたものだ。彼は現在、アメリカ合衆国市民権・移民局(USCIS)に(特定犯罪被害者を救済するための)U-Visa申請をしているが保留中であり、追放からの救済を得られるにも関わらず、(ICEは)現在いかなる保釈金をもってしても彼の釈放を却下している」と現状を説明している。
また、「エイブラハム=ジョセフ氏は、自身の在留資格を米政府から隠したことはない。彼が2017年にU-Visa申請をした時から国土安全保障省は彼の住所と履歴を知っていたが、先週末になるまで何もアクションを起こしていなかった」と続けている。
クラック弁護士はさらに、21サヴェージが現時点で何の罪にも問われていないことを強調し、「これは民法違反であり、エイブラハム=ジョセフ氏の拘禁は彼を必要以上に罰し、米国に滞在し続けるために争う権利を放棄させるための脅しにすぎない」と述べ、「エイブラハム=ジョセフ氏は米国民である子どもたちを養っており、強制送還からの救済を得る資格がある。われわれは彼の釈放を求め、彼の家族と、彼がこの国に滞在し続ける権利のために争う。彼ならこのくらいやると誰しもが思うことだろう」と締めくくっている。
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(提供元:Billboard JAPAN )