4月27日、チャンス・ザ・ラッパーが、トランプ大統領支持を表明したカニエ・ウェストに対し、擁護する発言をした事について謝罪した。
事の発端は、トランプ大統領を支持するカニエを先日ラジオ内で堂々と批判した、ラジオDJ=エブロ・ダーデンのとあるツイートだった。「カニエ・ウェストは彼の故郷であるシカゴで、チャンス・ザ・ラッパー、G Herbo、リル・ダークなんかと会う機会があったのかね?」と、政治的な話が同郷の人々の間でどう交わされているのかと疑問を投げかけた。この投稿に対しチャンスは、「カニエとは2日前に話したよ。意味もなく彼のメンタルやフィジカルに問題があるんじゃないかと言いがかりをつける人々のことは全く気にしてなかったみたい。今でも、VMAで輝いていた時のカニエと一緒。テレソン(基金募集のためなどの長時間テレビ番組)に出ていた時のカニエと一緒さ」と、カニエを擁護するコメントを返したのだった。
I wonder if @kanyewest has caught up with @chancetherapper @gherbo @lildurk on his hometown of Chicago??@kanyewest have you talked to @common ?
On a larger scale have you connected with @Akon in Africa?
?
— OldMan Ebro (@oldmanebro) 2018年4月25日
Talked to him two days ago. He’s in a great space and not affected by folk tryna question his mental or physical health. Same Ye from the Vmas, same Ye from the telethon. https://t.co/2zY3KpllV2
— Chance The Rapper (@chancetherapper) 2018年4月25日
するとこの投稿を受け、チャンスが自分のことをサポートしてくれていると勘違いしたトランプ大統領が「カニエ・ウェストは黒人のコミュニティに向けて素晴らしい行動をしてくれている。物事が大きく動き出していて、この数十年間で初めて開眼したよ。チャンス(・ザ・ラッパー)とダレル・C・スコット(ナショナルダイバーシティー連合のCEOでトランプを擁護した黒人)にも感謝を」とツイッターで発言。
Kanye West has performed a great service to the Black Community – Big things are happening and eyes are being opened for the first time in Decades – Legacy Stuff! Thank you also to Chance and Dr. Darrell Scott, they really get it (lowest Black & Hispanic unemployment in history).
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年4月27日
これに対してチャンスは「そういう意味で言ったんじゃねーよ」と、あっさり否定のツイート。続けて、今回の流れについての謝罪文をまとめたメモ帳のスクリーンショットを投稿。それによると、「俺はカニエの意思を尊重したかっただけなんだ」と述べており、「俺は自分の友達を助けたかっただけなんだ。なんだか彼を攻撃するために(エブロに)自分が利用されている気がしていたし。残念ながら俺のカニエへのサポートは、俺の兄弟姉妹たちを傷つけてしまったみたいだから、これ以上黙っている訳にはいかない」と説明した。
Nah that aint it yo https://t.co/hqA1NYGxE2
— Chance The Rapper (@chancetherapper) 2018年4月27日
My fault yo pic.twitter.com/TIWhG8o1ST
— Chance The Rapper (@chancetherapper) 2018年4月27日
続けてチャンスは、自身の信念やトランプ大統領に対する意見について、「俺は、憎しみや人種差別からキャリアを築いていった奴を決してサポートしない。シカゴについて地獄のようだと表現し、俺らから選挙権を奪って生きづらくするような奴なんかサポートしない」とはっきり述べ、トランプ政権に関しては、あくまでもカニエとは正反対な意見を持っていると宣言。
また謝罪文の終わりに、「俺らは、今この国で何が起こっているのか、そしてそれは誰のせいでそうなっているのかを正直に話し合わなくちゃいけない。その”責任者”、そして”責任者”を支持する人たちに対して、闘う姿勢を見せなくちゃいけないんだよ。たとえその支持者たちに自分の愛する人や、まるで兄弟のように慕っている人が含まれていたとしてもね。彼らは彼らで自分が正しいと思うことをやり遂げるのに必死なんだ。そういう人たちを擁護するのは、確かに俺の役目じゃない。俺がそういう人たちにできることは、電話を取って直接話し合うことなんだ」と、今後はツイッターを通してではなく、カニエに直接電話をすることで意見交換を進めていくつもりだと意思表示をしていた。
(提供元 MTV NEWS)