Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)が亡くなってから、1週間が経った。
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そんなNipsey Hussleと寄り添い、彼との間に子供もいたパートナーに対して、Kodak Blackが不適切な発言をしたことが問題となっている。彼はNipseyのパートナーであるLauren Londonに対して「イケてる未亡人だ。彼女のためにならどんな男にでもなるぜ。ニプシーのために泣いたりする期間として1年は待つよ!」と笑いながら発言し、様々な人物に批判されている。多くの人がNipseyの死を悲しんでいるなか、特に身内に不幸があった家族に対してこのような発言をしたKodakに、怒りを覚えた人は多かったようだ。
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すかさず声を挙げたのはT.I.であった。彼は「お前に会ったら直接言うつもりだが、自制心を失いすぎだ。自分を持て。発言をすぐに訂正しろ。」とコメントしている。
Kodak BlackはそのT.I.の発言を受けて、「撤回しなかったらどうする?俺は言うことは言ったし、勝手に解釈しないでくれ。お前らがどう思うか俺には関係ない」とインスタグラムにて投稿した。
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彼の態度を受け、NipseyのホームであるLAの人気番組「Power 106」のJustin Credibleは、今後Kodak Blackの音楽をサポートしないと明かした。
We stand with the family of Nipsey Hussle and are appalled by the disrespectful and poor comments made by Kodak Black. With that, Power 106 will not support Kodak Black’s music. #LongLiveNip ???
— Justin Credible (@J_Credible) April 7, 2019
さすがにバックラッシュが多かったのか、Kodak Blackはインスタグラムにて謝罪をしたが、その内容も「もし彼女を傷つけたとかなら謝るけど。まぁ傷つけるようなことは言ってないけど」という旨であり、謝罪とは言えないようなものであった。
この謝罪動画で、ヒップホップ・コミュニティからはさらなる批判を呼ぶこととなり、LAの人気ラジオパーソナリティであるBig BoyはKodakについてこのように語った。
「Kodak Blackの画像でタイムラインを汚したくないから、とにかくこれだけは言わせてくれ。俺は偽りの謝罪と、このディスリスペクトは受け入れない。彼はこのタイミングでキング・ニプシーとクイーン・ローレンをディスリスペクトをするという一線を超えた。ヒップホップは近頃とてもディスリスペクトが多く、これはヒップホップに対してのディスリスペクトだけじゃなく、彼らのような美しい人間たちに対するディスリスペクトだ。俺はたまにこういうことを思っても、あまり公に出さなかったりするけど、これだけは個人のなかで抑えることはできない。俺はヒップホップで育った子供だし、長年ヒップホップに育てられた。ヒップホップに育てられたし、逆にヒップホップを育てたりもした。俺はこの世界にとって新人でもないし、偽りの気持ちでヒップホップに貢献しているわけじゃない。俺たちの間にKodak Blackは入れさせない。ニプシーの名誉は、こんな風に汚させない。彼の家族の周りに盾を作って守る必要がある。俺は黒人男性であり、多くの人たちを愛している。団結を信じているけど、それと同時に自分たちがどのような態度を取るかをちゃんと考えないといけないんだ。これは音楽を出すとかそういうことではなく、一人のレガシーをちゃんと保護し、良い未来を作っていくということだ。この発言がKodakを変えることはないかも知れないが、誰かの未来を変えることを願う。」
REAL923のBig Boyはこのように発言しており、彼はヒップホップの未来にとって、発言することが重要だと感じた理由を説明している。Nipseyと家族のレガシーを保つためにもLAのラジオ・ステーションに「キャンセル」されてしまったKodakは、今後どのような答えを出すのだろうか?