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エミネムがヒップホップ文化や人種について語る。「ヒップホップはあらゆる人たちを団結させた」

 

 

新アルバム「The Allegory」をリリースしたRoyce da 5’9”。そんな彼のアルバムに収録されている「Perspective – Skit」にて、Eminem(エミネム)が語った内容を紹介したい。

 

関連記事: Royce da 5’9”が新アルバム「The Allegory」をリリース。Eminem、DJ Premier、T.I.などが参加

 

エミネムは、人種やヒップホップの文化について以下のように話している。

 

あらゆる人種が協力して、何もないところから形を作ってきた。今では白人の子供が黒人のアイコンを尊敬して育って、黒人の子供が白人のアイコンを尊敬して育っている。それらが一つになった社会になった。あらゆる人種の、あらゆる立場の人々がこんなにも一つにすることができるのは、ヒップホップくらいだ。他の音楽は成し遂げなかった。

 

ほぼ、あらゆる音楽が黒人によって作られたが、その事実がないがしろにされるフラストレーションも理解できる。Chuck Berryとか、Rosetta Tharpeとかがいた。それでElvisが現れたら「こんなもの初めて見た!」って感じで反応するけど、本当はもう見たことがある。そのレベルまで到達した白人を見たことがなかっただけだ。白人である彼が最も音源を売った人物となり、キング・オブ・ロックンロールと呼ばれるようになった。

 

一方で、もし俺が黒人の子供として生まれ育ったとしよう。60、70、80年代、いつでもいい。テレビを観ていて、誰も俺のような見た目をしていない。ステレオタイプで、おもちゃや、アクションフィギュアすらも全員白人だ。1人や2人ぐらいは黒人のスーパーヒーローがいるかもしれないが、ほぼ白人だけの中に混じっている。不満を抱かずに大人になれるかわからない。

 

俺達は自分の親を選ぶことは出来ない。どの人種で生まれてくるか選ぶことは出来ない。「お前はここに生まれた、お前はこの人種だ、お前はこの国籍だ」と決まっているなら、後は自分がそれを使って「世の中をより良くするために何ができるか?」と考える時間だ。

 

彼がラップではなく、このようにメッセージを送るのは珍しくも思える。多くの音楽は黒人よって作られた、しかし世の中は明らかに黒人をレプリゼンテーションすることができてなかったと語る。そのように育った子たちがストレスを感じないわけがなく、自身が生まれ持ったものを使い、世の中を良くしていこうと彼は提案する。

 

 


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