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Kehlani(ケラーニ)が新アルバムのデザインに込められた想いを語る。彼女が持っているホースが意味するものとは?

 

 

5月8日に新アルバムをリリースしたR&BシンガーのKehlani(ケラーニ)。こちらのアルバム「It Was Good Until It Wasn’t」は、友人であるMac Miller(マック・ミラー)、Chynna Rogers、Lexii Alijaiの死を乗り越え、子育てもしながら作った、彼女にとってパーソナルな作品となっている。アルバムカバーの写真が非常に印象的な作品であるが、彼女はPitchforkにて、この写真に込められた想いを語っている。

 

 





 

 

どんな困難な状況でも、その経験を作品として表現をしてきた彼女であったが、今回のアルバムに関しては、今までにない壁があったようだ。彼女はレーベルから、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえリリースを延期するか、もしくは自身でプロモーションをするかの選択を迫られたようだ。勇敢にも後者を選択した彼女は、カリフォルニア州がロックダウンするであろうことを予想し、2015年から一緒に仕事している写真家であり映像作家のBri Alysse氏に、彼女の家に引っ越しをすることをお願いしたそうだ。

 

 

「こんな状況になるなんて思ってなかったから、アルバムのデザインをどうするか二人で考えなきゃいけなかった。」とインタビューで語ったケラーニ。現在の社会状況や、自身の恋愛経験を踏まえたデザインについてこのように語っている。

 

 

 

 

「今回のアルバムアートは、私の内面を表している。アルバムアートの中で描かれている私の庭は、私の人生の中、頭の中で起きていることを示している。このアルバムの中で描かれている恋愛における『背景』が、かなりクレイジーで、目の前で起きていることもクレイジーっていうストーリーを物語っている。私はその間で混乱していて、『ここにいるべきなのか、去るべきなののか?あれは私が恐れていたもの?みんなには何が見えているの?』って考えているの。」

 

 





 

 

アルバムアートの中の一番好きな視覚的メタファー(隠喩)について聞かれると、彼女は以下のように答えた。

 

 

「私はホースが好き。私の後ろで燃えてる炎は大きいのに、私が持っているのは、この小さいホースだけ。私にとってこれは、最悪な状況下で頑張ったんだけど、最終的にはそこから立ち去るしかなかったときのことを表している。女性や、恋愛関係にある人全員が、改善しない状況を頑張って改善させようと努力することを表現している。」

 

 

コロナの影響下における社会の状況、さらに今までのパーソナルな経験にインスパイアされ、アルバムをデザインしたケラーニ。アルバム自体もヒットしており、アルバムチャート1位を獲得するのではないかとの予想もある。

 

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