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Kehlani(ケラーニ)が故マック・ミラーとの友情について語る。「人生が上手くいってないときに、人に頼ることができる素直さを教えてもらった」

Text: Kaz Skellington

 

 

Mac Miller(マック・ミラー)がこの世を去ってからもうすぐで1年が経とうとしている。多くの人々に愛された人格者であるマック・ミラーであるが、彼のレガシーを残すために多くのアーティストが彼のエピソードをシェアしている。彼がブレイクするきっかけとなった「K.I.D.S.」が年末にはストリーミング解禁されるとの報道もあり、今後も彼は音楽を通して私たちの心に存在するだろう。

 

【関連記事】故Mac Miller(マック・ミラー)の人気ミックス・テープ「K.I.D.S.」がストリーミング解禁されると発表。

 

今回マックの友人であるKehlani(ケラーニ)がDJ Boothのインタビューにて語った内容を紹介したい。ケラーニはマックの人柄と理念についてこのように語った。

 

業界にいるアーティストは大体二つにわけられる。片方はステータスやイメージに固執して、お金/宝石/ライフスタイルが重要だと思っている人たち。そしてもう片方は自分の成功に常に感謝をし、音楽活動をすることに純粋に幸せを感じている人たち。それは音楽を作って、作品が愛されていることを純粋に感謝している人たち。彼はその後者を体現したような人だった。ファンにはマックが賞を取ることに拘っている人たちもいるけど、彼は賞のことなんて全然気にしていなかった。

彼にとって何が一番大切だったか…彼は自分の状況に感謝をしていた。自分が愛している音楽を作れていることに感謝をしていた。彼は大きな会場でライブをするのではなく、小さいところでライブをしていた。「そのような親密な体験をすることが俺にとって全てなんだ」と教えてくれた。

 





 

マックは常に自分が置かれた状況に感謝をしていたと語ったケラーニ。純粋に音楽を作ることを愛し、小さな会場で一人ひとりとかけがえのない体験をすることを重要視していたようだ。ケラーニは続いて彼の性格について語った。

 

みんなが言うように、彼は本当にいい人だった。例えば普通だったら怒るようなシチュエーションや、彼に悪いことをした人に対しても最終的には「まぁ、あの人にも神のご加護がありますように」という方向に会話を持っていくの。誰について話していても、最終的にはその一言を言うのがマックだった。

彼からは「成功」の形について教わったし、リラックスして幸せを感じる方法がたくさんあるということも教えてもらった。素直であることも教わった。人生が上手くいってないときに、人に頼ることができる素直さを教えてもらった。人に手を伸ばして、友人や家族に愛を求める素直さは、彼の音楽にも出ていた。彼はその状況に感謝していたけど、それに甘んじて怠惰になることはなかった。

 

 

さらにケラーニは彼との印象的な会話を聞かれた際に、このようなエピソードを紹介している。ケラーニのお腹には子供がおり、そのときにマックが言ったことが印象的だったと語る。

 

 

彼は私のお腹を見て、「君のお腹にはミニ・ケラーニがいるの、超最高だね」と言った。まだ赤ちゃんの性別が判明していなかったんだけど、彼は「もし男の子の場合、Malcolm(マック・ミラーの本名)って名前にしなよ。特別な名前だと思うんだよね」と言った。私が「検討しておく。Malcolmって名前には特別な人が多いからね」と返答したら、「そうだね。この子もまた特別な存在になるよ」と言ったの。

 

 

彼の人柄がわかるエピソードであり、ケラーニはこの会話は忘れないだろうと語った。このように彼は多くの人に愛されていたが、惜しくも26歳でドラッグ/アルコールが原因で亡くなってしまった。彼の音楽、そして彼という人はずっと人々の心の中に残るであろう。

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