George Floyd(ジョージ・フロイド)氏が白人警官に膝で首を押さえつけられ、窒息死した事件によって、アメリカの各地でデモが起きている。そのなかで、12歳のゴスペルシンガー、Keedron Bryantがインスタグラムにアップロードした歌が、多くの反響を呼んでいる。
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先日、彼はオリジナルソング「I Just Want to Live」のアカペラ・パフォーマンスを投稿しており、今のアメリカにおいて、彼がどのような心持ちで生きているかについて、力強く歌っている。こちらの楽曲はドクター・ドレーも「心に響いた」と語っており、デモ行進においても歌われているようだ。
「I’m a young black man(私は若い黒人男性だ)/ Doing all that I can(できることは全力でやっている)/ To stand, oh but when I look around(立ち上がろうとしても、周りを見ると)/ And I see what’s being done to my kind(私たちに起きていることを見ると)/ Every day, I’m being hunted as prey(私たちはまるで獲物のようにいつも追われている)」
「My people don’t want no trouble(私たちはトラブルを起こしたいわけじゃない)/ We’ve had enough struggle(私たちは十分苦労して来た)/ I just want to live(私はただ生きたいだけなんだ)/ God protect me(神様、どうかお守りください)/ I just want to live(私はただ生きたいだけなんだ)/ I just want to live(私たちはただ生きたいだけなんだ)」
既に200万回以上再生されているこの動画は多くの人から支持を得ており、今まで、歌手のMelba Moore、DJ Premier、Kandi Burruss、Katy Perryなどがコメントなどで反応している。ドクター・ドレーは、彼のレーベルAftermath Entertainmentに所属しているDem Jointzがリミックスしたバージョンをシェアし、「心が動かされた。歌詞が全てを語っている」と投稿している。
亡くなったGeorge Floyd(ジョージ・フロイド)氏は、ヒューストン出身の46歳で、2児の父であった。また、過去にはBig Floydという名前でラッパーとして活動しており、彼はDJ Screwの「Screw Tapes」にBig Moe、Lil’ Flip、Big Pokey、Fat Patなどと共にフィーチャーされていた。彼は先日、白人の警察官に膝で首を押さえられ「息ができない」と訴えたものの、8分以上も押さえられ、その後死亡した。この事件に関係した4人の警察官は解雇され、実際に膝で押さえつけていた警官は逮捕されている。
先日、オバマ元大統領も、フロイド氏の死についての意思表明にて、Keedronの歌に言及している。
My statement on the death of George Floyd: pic.twitter.com/Hg1k9JHT6R
— Barack Obama (@BarackObama) May 29, 2020
「私の友人は、12歳のKeedron Bryant君が歌った歌を引用して、悲しみを表現していた… 私の友人とKeedron君の境遇は違うかもしれないが、彼らの苦悶は同じだ。そしてそれは、私を含めた何百万人もの間で共有されているものだ。」
その他にも、バスケットボール選手のレブロン・ジェームズ、ゴスペルシンガーのKirk Franklin、ジャネット・ジャクソン、イギリスの俳優David Oyelowoなどが自身のSNSに、Keedronの歌を投稿している。
寄付/署名などの方法やリンクがまとめられたウェブサイトはこちら
? [IG: keedronbryant] pic.twitter.com/AYnRk7VPkl
— Janet Jackson (@JanetJackson) May 27, 2020
He is 12 years old and his name is Keedron Bryant. Hear him, share him ❤️ pic.twitter.com/jipsp1AQT5
— Mollie Marriott (@MollieMarriott) May 28, 2020