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ケンドリック・ラマーやPublic Enemyなどのプロテストソングのストリーミング再生数が急上昇

 

 

George Floyd氏、Breonna Taylor氏、Ahmaud Arbery氏などが殺害される事件が連続で起き、人種差別に対する抗議活動が非常に大きくなっている。社会の動きとヒップホップは連動しており、Billboardによるとヒップホップのプロテストソングのストリーミング再生数が上がっているようだ。

 

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Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が長い時間をかけて完成させた楽曲「Alright」。彼はこちらの楽曲にて、差別的なシステムなどの問題について語りながらも「俺たちは大丈夫だ」と繰り返しており、「Alright」は抗議デモにて何度も歌われてきた楽曲である。そんな「Alright」の1週間当たりの再生数は、131,000回から1,162,000回に上がったようだ。

 





Public Enemy(パブリック・エネミー)の「Fight The Power」は週間で19,000回再生から178,000回再生に上がっている。こちらの楽曲はブラックコミュニティをエンパワーするような内容となっている。Public EnemyのベーシストであるBrian Hardgrooveは「Fight the Powerは力を持った人というより、力を正しくない方向で使う人たちに対してのプロテストだ」と語っている。

 

他には、N.W.A.の「Fuck Tha Police」が週間77,000回再生から579,000回再生に上がっている。こちらの楽曲を制作したきっかけについてDr. Dreは「メンバーの一人がストリートで警察に銃を突きつけられ、強制的に顔を地面に伏せられた」と説明しており、リリックも警察からの不当な暴力や殺害についてプロテストした内容となっている。

 

Killer Mikeの「Don’t Die」は、週間2,000回再生から547,000回再生にまで上がっている。彼はSpinのインタビューにて、こちらの楽曲について以下のように語っていた。

 

「Don’t Dieは、何がストリートの熱意を動かすのかということについての曲だ。昨晩Gloria Steinemのドキュメンタリーを観たが、俺はフェミニズムがいかに暴力的に反対されてきたか、知りもしなかったんだ。俺はその事実を知らなかった。真実の歴史は、抑圧され、変えられてしまうからな。」

 





Childish Gambinoの「This Is America」は、週間273,000回再生から1,826,000に上がっている。日本でも大ヒットした楽曲であるが、そのショッキングなMVは、チャールストンの黒人教会銃乱射事件などを連想させる。

 





このように再生回数が急上昇しているヒップホップの楽曲たち。これを機会に、改めてリリックの意味と、背景を調べながらプロテストソングを聴くことをオススメする。

 

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