ヒップホップにおけるオートチューンの存在を広め、多くのアーティストに影響を与えたT-Pain。オートチューンを使った音楽はメインストリームで今でも好まれており、彼の功績がいかに大きいかわかる。そんな彼がGeniusのインタビューにて、オートチューンを使用した理由や、カニエ・ウェストの「808s & Heartbreak」について語った内容を紹介したい。
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T-Painははじめ、自分の声に個性を持たせるためにオートチューンを使い始めたようだ。
「自分の声を際立て、他のアーティストと差別化するものを探していた。自分の声を楽器として使いつつも、ちゃんと声でハーモニーも出来るものを求めていたんだ。自分の声が乗っていたとしても、自分の曲をインストゥルメンタルだと捉えていたんだ。Jennifer Lopezの曲でオートチューンが使われてるのを聴いて、自分も使用したいと思った。If You Had My LoveのDark Child remixだった。」
このように、自身の声を差別化し、声を楽器として使うことを考えていたT-Pain。ヒップホップにおけるオートチューンの作品というと、Kanye West(カニエ・ウェスト)のアルバム「808s & Heartbreak」を思い浮かべる人も多いだろう。彼はこちらの作品においても重要な役割を担っていた。
「808のサウンドを作るために協力したんだ。彼は、T-Painの1stアルバムのようなサウンドが欲しいと言っていて、その制作に使っていた機材を俺はカニエとのセッションに持っていったんだ。まぁただのGarage Bandなんだけど。それからどんなバイブスや感情で1stアルバムを制作していたかを彼に伝えた。」
カニエとの作業でもそうだが、T-Painというと他のアーティストとのコラボ作品のカタログが非常に強い。多くのアーティストのフィーチャリングに登場してきたT-Painは、なんと多くの楽曲にて無料で参加していたようだ。
「お互いの曲に参加するというイメージで、フィーチャーは無料でやったんだ。俺が曲をやるときに、お返しとして参加してくれればよかった。そういうイーブンな関係にしたかったんだけど、自分の曲に参加してもらうときには、料金を請求されることもあった。」