現代ではスマートフォンの普及により、多くのライブ映像がインターネットにアップされるようになった。公式ではないものもSNSにアップされるようになり、「え、このアーティストが登場!?」などというサプライズ出演情報も得やすくなっている。しかし一昔前までは、そのようなコンテンツが表に出回ることも少なく、今では「お宝映像」として重宝されているものも多い。
今回は、インターネットの世界に放たれた「ヒップホップお宝映像」を、XXLの記事を参考にいくつか紹介したい。
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Nasがライブ中に2Pacが亡くなったとアナウンス
2Pacが亡くなったとき、Nasはニューヨークのロングアイランドにてライブをしていた。そのとき、Nasがライブを中断をし、観客全員に黙祷を捧げるようにお願いしたのだ。当時、西海岸と東海岸では確執があったアーティストも多く、2PacもNasをディスっていたが、Nasはリスペクトを見せた。
Big Daddy Kaneが観客にJay-Zを紹介する
今ではJay-Zの存在を知らないヒップホップファンは多いだろう。しかし彼にも「駆け出し」という時期があった。この映像は恐らく1991年か1992年のものだと思われるが、当時Jay-Zは同じくブルックリン出身の先輩ラッパーBig Daddy Kaneのハイプマンをしていたのだ。Jay-Zのフローは今よりも速く、彼のメンターであったJaz-Oから影響されていることが伝わってくる。
最も古いエミネムのライブ映像
こちらは恐らく現存しているなかで、最も古いエミネムのライブ映像(1996年)である。1999年にDr. Dreの元から全世界に名を轟かせる3前であるが、今では考えられない観客数であろう。彼はSlim Shady EPという、デビュー前にリリースしたEPから「Low, Down, Dirty」という曲を披露している。
2PacのライブにNotorious B.I.G.が登場
ビーフになる前は、友人関係にあったことで知られている2PacとNotorious B.I.G.。2人でフリースタイルしている映像は頻繁に出回るが、ライブ映像は少ない。1993年のこちらの映像では、ビギーが2Pacのライブに参加し、「Party and Bullshit」などを披露している。さらにビギーが、2Pacの有名セリフである「Thug Life!」を叫んでいるのも見ることができる。
10代のカニエ・ウェストのラップ
まだアイコニックなアーティストとして歴史に名を刻む前、彼は音楽の夢にフォーカスしていた青年であった。こちらの映像は1996年に撮影されたものであり、18歳か19歳頃のカニエ・ウェストのラップとなっている。