NEWS

【2000年代ヒップホップ】当時流行っていた音楽スタイルやファッションを振り返る。オーバーサイズ、R&Bスターとのデュエット、チップマンクソウルやなど

 

 

ヒップホップの歴史における1つの転換期とも言える2000年代前半。ヒップホップの歴史の中でも特に印象的な音楽スタイルやファッションが流行していたが、ヒップホップとメインストリームのポップスが融合しはじめたそんな時代の音楽を聞いて育った人も多いだろう。当時のヒップホップで流行っていたさまざまなものをXXLがまとめていたため、そちらからいくつか紹介したい。

 

関連記事: アトランタに捧げられたヒップホップソングを10曲紹介。OutKast、Jermaine Dupri、Migosなど

 

・チップマンクソウル

 





90年代後半から2000年代初期にかけてメインストリームに広まったチップマンク・ソウル。Chaka Khan(チャカ・カーン)の名曲「Through the Fire」をサンプリングしたKanye West(カニエ・ウェスト)の「Through the Wire」などが有名である。原曲のピッチを高く上げるというスタイルは斬新であり、カニエが第一人者であったと言っても過言ではない。

 

 

 

・「ヒップホップは死んだ」とラップするラッパーたち

 





この頃は、当時流行っていた商業的なラップソングを批判し、真のヒップホップを蘇らせるという想いを込めて「ヒップホップは死んだ」という言葉を耳にすることが多かった。Nasの「Hip Hop Is Dead」などはまさに曲名がそのままの意味である。

 

 

 

・フィジカルのミックステープ

 





2000年代以前はミックステープと言えばDJたちが制作するものであったが、50 Centが既存のビートに自身のラップを収録したミックステープをプロモーションのために制作したことにより、ラッパーのミックステープという概念が広まった。当時はSoundCloudやDatPiffなどのウェブサイトがまだ存在していなかったため、フィジカルのミックステープを路上やライブで配布するのが一般的であった。そのためミックステープは、ファンにとっても直接購入するレア・アイテムでもあった。

 

 

 

・サイドキック携帯

 













当時はiPhoneなどが存在していなかったため、「サイドキック」のような携帯端末がミュージック・ビデオに登場することが多かった。携帯端末を横に持ち、パソコンのようにQWERTYキーボードで文字を打つことにロマンを感じていた子供も多いだろう。

 

 

 

・オーバーサイズのスポーツジャージ

 





スポーツジャージは今でも人気のファッションではあるが、当時はオーバーサイズのスポーツジャージが流行っており、最も2000年代前半を感じるアイテムとなっている。

 

 

 

・R&Bスターとのデュエット

 





当時は今と比べてR&Bスターとラッパーのデュエットがヒットのレシピとして一般的であった。Ja RuleとAshantiの「Mesmerize」、Busta RhymesとMariah Careyの「I Know What You Want」など多くのR&B/ヒップホップソングがヒットしていた。

 

 

 

・キャップの下に着用するドゥーラグ

 





50 Cent、Cam’ron、Juelz Santanaなど、多くの人気ラッパーたちが愛用していたファッションである。

 

 

 

・バギージーンズ

 





当時のヒップホップファッションは大きめのサイズを着用することが流行っており、バギージーンズは特に人気であった。

 

 

 

・エド・ハーディー

 





アメリカの彫師エド・ハーディーのデザインを元にした同名のファッションブランドであるが、当時の人気ラッパーたちが好んで着用していたブランドの一つである。

 

 

 

・サビのメロディーを歌う子供たち

 





当時の音楽スタイルで流行っていた「子供たちの合唱」。Trick Daddyの「I’m a Thug」、Nasの「I Know I Can」などが有名である。ミュージカル「アニー」をサンプリングしたJay-Zの「HardKnock Life」が1998年にヒットしたことにより、徐々に2000年代に一般的になったスタイルと思われる。

 

当時からヒップホップのファンだった方もそうでない方も、これを機会に2000年代前半のヒップホップに触れてみると面白いかもしれない。

Shares

RELATED POSTS

VIEW MORE