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作品は聞き込んでからレビューするべき?ロジックがケンドリックの名作「good kid, m.A.A.d city」の第一印象が最低だったことを例に語る。

 

 

アルバム「No Pressure」をリリースし、ラップの引退を発表したLogic(ロジック)。それからも度々インタビューなどに出演している彼が、Hard Knock TVにて、作品が評価されることについての考えを語った。ロジックは、自身の経験的にも、最初は嫌いだった作品を聞いているうちに好きになったこともあるため、楽曲の第一印象のみでレビューをするメディアに対して物申している。

 

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インタビュー動画の終盤で、ロジックは以下のように語っている。

 

「No Pressureがリリースされて30分しか経ってないのに、1時間近くあるアルバムに対して既に10点中8点、7点、9点みたいに点数がつけられている。おかしいよ。付き合ってられないし、アルバムに対してかけられるべき時間が費やしてないのに、レビューされるのは不服だ。」

 

アルバムを何度も聴くどころか、流し聴きのみで作品を評価すると本質的な評価ができないと語ったロジック。彼は、ケンドリック・ラマーの作品を例に挙げ以下のように続けている。

 

「俺がアルバムを聞くときは、数週間は聞く。もちろん第一印象はある。たとえばケンドリックの名作『good kid, m.A.A.d city』を初めて聞いたときは嫌いだった。100%な。みんな絶賛していたが、俺は好きじゃなかったんだ。俺はJ. Coleみたいな感じが好きだったし、単純にケンドリックが色んな変な声を使っているのが好きじゃなかった。
アルバムに度々スキットを入れるスタイルが好きじゃなかった。9分間もある曲をちゃんと聞き込むのが好きじゃなかった。好きじゃなかったけど、聞き込んだら最終的には愛する作品になった。聞き込んだから、色々なことに気がつけた。」

 

ロジックは楽曲を聞き込んだことにより、「ケンドリックはOutKastがやってきたようなボーカルデリバリーを、自分のスタイルでやった」など、「good kid, m.A.A.d city」の様々な良さを理解できるようになったと語っている。ロジックはケンドリックをリスペクトしていると以前から語っており、実際に作品を聞き込んだことにより、第一印象では嫌いだった作品の良さ、そして作品全体としての美しさに気がつくことができたようだ。

 

このようにアルバムや楽曲などを何度も聞いたときに第一印象では気がつけなかった良さを見出し、第一印象とは全く違う評価になったという経験をしたことがある人も多いだろう。「最終的には愛していた」とロジックが語るように、第一印象で気がつけなかった良さを見つけることができると、生涯で愛せる作品も増えるだろう。

 

 

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