薬物依存を克服した今も、当時を振り返りその苦しみなどを度々明かしてきたEminem（エミネム）。彼の薬物依存症状は一時的にラップの能力にも影響していたようで、エミネムがそのことについて語った内容を紹介したい。
SiriusXMにてエミネムは、2009年の「Relapse」を制作していた時期を振り返り以下のように語っている。
特に「Relapse」をレコーディングしていた時のことなんだけど、薬物依存の影響でラップを学び直す必要があって、たくさんのことを再び学んだ。「まあ、これで韻が踏めるなら言っておくか」みたいな感じだった。
ラップのスキルを取り戻すためならどのような言葉でも手当たり次第に韻を踏んだと語るエミネム。手探りでラップを学び直していた彼は、後から自身の楽曲「Things Get Worse」の流出したバージョンのリリックを聞いた際にも驚いたようだ。彼は同曲でRihanna（リアーナ）に暴行を振るった元恋人クリス・ブラウンについて「もちろんクリス・ブラウンの味方だ」とラップしており、エミネム自身も「全く記憶がなくて、不意をつかれた」と語っている。
「マジか、俺そんなこと言ったのかよ」みたいな。言い訳はしないよ。俺が言ったんだし、そんなことを言うのは間違っていた。俺はクソアホだったよ。
「Things Get Worse」の流出したバージョンのリリックについては、エミネムは新アルバム「Music To Be Murdered By Deluxe Edition / Side B」に収録されている楽曲「Zeus」の中でも謝罪している。
