2020年にリリースしたアルバム「Detroit 2」に収録されているNipsey Hussleとのコラボ曲「Deep Reverence」が第63回グラミー賞の最優秀ラップ・パフォーマンス賞にノミネートされたBig Sean(ビッグ・ショーン)。昨年もヒットを生んだ人気ラッパーであるが、そんな彼が「Behind Every Man」にて、デビュー当時を振り返っている。
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ビッグ・ショーンとカニエ・ウェストの出会いは、ビッグ・ショーンが16歳のときであった。ビッグ・ショーンは自身が働いていたラジオ局に来ていたカニエに声をかけ、ラップを披露したことにより彼はそこでカニエに気に入られたのである。後々カニエのレーベル「G.O.O.D. Music」と契約をすることになったのだが、当時のことについて、ビッグ・ショーンは以下のように語っている。
カニエは、2ndアルバム「Late Registration」のプロモーションのためにデトロイトに来ていた。俺は世界に向けて発信する準備が出来ていた。部屋から出てくるカニエはスーパーヒーローのようだった。なんというか、クレイジーだったな。ただただ緊張してたのを覚えてる。だけど彼に声をかけるほどの自信はあったんだ、「あなたは俺のヒーロー」だと。「ちょっとだけでいいから俺のラップを聞いてくれないか?」とお願いしたんだ。彼は「わかった。16小節あげるから、俺たちがラジオ局の外に出るまでの間にラップをするんだ」って言われた。
結果、ビッグ・ショーンを気に入ったカニエは「CD持ってる?」と返事をした。ビッグ・ショーンは高校などで売っていたCDをカニエに渡し、これが二人の出会いだった。しかし契約に至るまでの2年間はビッグ・ショーンにとって厳しいものだったようで、彼の兄弟は「Behind Every Man」にて以下のように語っている。
カニエは、「今レーベルと契約しているアーティストが多すぎるから君とは契約は出来ない」と言ったが、ビッグ・ショーンにビートを送り続けていたんだ。ビッグ・ショーンはそのビートにラップを乗せて送り返して、カニエはそのラップを批評する。それが2年間続いたんだ(笑)
最終的にこれらの努力が実を結び、「G.O.O.D. Music」と契約をすることになったビッグ・ショーン。そんな彼は今では度々Billboard1位にチャートインする大人気アーティストになった。