作業中に音楽を聞くという人は一般的にも多いだろう。近年では運転中にコーヒーを飲み、ヒップホップを聞くとリアクション速度が早くなるという研究結果もあったが、ヒップホップが医療にも効果があるという実験結果が出た。
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ドイツのハイデルベルク大学メディカルスクールの研究員たちが、ラップが外科医や執刀医のパフォーマンスを向上させるという実験結果を出したとDaily Mailは報道している。医学部生82人がラップ、ロック、クラシック、ラジオを聞きながら鍵穴手術(体に鍵穴程度の小さな穴を開けて、顕微鏡を使って行う手術)を実施したところ、ヒップホップとクラシックを聞いた学生は手術のパフォーマンスが上がり、ロックとラジオを聞いていた学生のパフォーマンスは下がったという結果を発表している。また、70デシベル以上の音楽を聞いていた学生は、全く音楽を聞いていなかった学生よりもパフォーマンスが高かったという研究結果も出ているようだ。
こちらの実験の責任者であるFabien Riedel氏は、「手術のトレーニングをしている学生にとって、音楽が有効な可能性が見えてきた」と語っている。手術室で音楽を流すという行為は、1914年から始まっており、当時は患者の緊張を和らげるために流していたという。しかし近年はスタッフのために音楽を流している病院もあると明かされている。
ヒップホップの世界には「ドクター・ドレー」というドクターがいるが、今後本当に医療との繫がりが深くなる可能性もあるかも?