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マイケル・ジャクソンの死後にリリースされた3曲は本人によって歌われたものではないと報道される

 

 

マイケル・ジャクソンの死後にリリースされたアルバム「Michael」。2010年にリリースされたこのアルバムであるが、収録されている3曲「Breaking News」「Keep Your Head Up」、50 Centが参加する「Monster」が、マイケル・ジャクソン本人によって歌われたものではないと、ソニー・ミュージックがついに認めたという報道が各所でされている。

 





 

複数の米メディア(記事下部に記載)によると、Epic Recordsとソニー・ミュージックエンターテイメントがリリースした当時、多くのコアなファンが「数曲マイケル・ジャクソンではない人が歌っている曲が収録されている」とクレームを入れていたが、この度その真相に近づいた可能性がある。The Guardianによると、マイケルの母親もこれらの曲を歌っているのはマイケルではないと語っており、あまり表立って報道されていなかったにも関わらず、多くの人が真実を知りたがっていた。

 

大手音楽メディアは取り上げておらず、最後まで判決が出ていないので、今の時点ではどこまでが真実なのかは慎重に判断すべきであるが、記事下部に記載したのソースを元に、この事件の背景を簡単に説明したい。2014年にVera Serovaという名のファンが、マイケルの長年の友人Eddie Cascio、彼のプロダクション会社Angelikson Productions LLC、さらに同楽曲の作曲者James Porteに対して集団告訴を起こしたことから始まった。告訴の内容としては、偽の曲を、マイケル・ジャクソン・エステートとソニー・ミュージックから発売したことに対するものであった。Cascioは1980年代からマイケルの親しい友人として知らており、ニュージャージー州にある彼の地下室にてレコーディングされたと主張している。

 

告訴を起こしたSerovaはロサンゼルス上位裁判所に、マイケル・ジャクソンのモノマネ師、Jason Malachi(ジェイソン・マラチ)がこれらの楽曲を歌ったと提出しており、法医学聴覚士のGeorge Papcunもその分析結果を公開している。

 

MJ Fan vs. Sony/ MJ Estate/ Cascio/ Porte by Ivy on Scribd

 

マイケルの家族、友人、コラボレーターたちの疑念の声も含まれており、フィンガースナップや足を踏むといったシンガー特有の癖やヴァイブスもないことも指摘されている。また、ソニー・ミュージックがCascioに他のボーカルテイクを提出するように命じたにも関わらず、CascioとPorteの答えは「すべて消してしまった」であり、この3つの楽曲への疑念も深まるばかりであった。

 

Serovaは被告側が大きく報道されるのを避けるために証拠を消していると語っている。今まで大きく報道はされてこなかったが、2016年にはソニー・ミュージックの弁護士が「偽物である可能性がある」と各所にて報道されており、「CascioとPorteの言葉を信じて独自で調査をすることに失敗した」という見解も表明したのだ。ソニー・ミュージックの弁護士であるZia Modabberは、【ソニー側はCascioとPorteが地下室でマイケル・ジャクソンではない人物のボーカルをレコーディングしていたとは知らなく、マイケルの曲ということで提出されたので信じてしまった】という旨を説明し、ソニー・ミュージックの立場を防衛した。

 

そして2018年の8月23日、ついにソニー・ミュージックとマイケル・ジャクソンエステートは裁判にて、これらの3曲がマイケル・ジャクソンのモノマネ師によってレコーディングされたと認めたと報道された

 

今後の動きとしては、これらの楽曲がどのような扱いになるのか、3人の裁判官が90日以内に決める形になる。また、ソニー・ミュージックが今後も被告として残るのか、マイケルの楽曲を巡ったこの詐欺事件に関与しているのかという点も、控訴裁判所が今後判決を出す流れとなる。どのような結末を迎えるのだろうか?他のソースからも詳細が公開されるのが待ちきれない。

 

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