ラッパーとしてだけでなく、業界屈指のビジネスマンとしても知られているJay-Z。エンターテイメント・エージェンシーの＜Roc Nation＞の代表として、ビジネスに限らず社会的にも多くの功績を残してきた。Jay-Zのファンであれば、＜Roc-A-Fella Records＞時代に、彼がダイヤのハンドジェスチャーを頻繁に掲げていたことを覚えているだろう。こちらのハンドジェスチャーは通称「Roc Symbol」と呼ばれ、最も高価な「石（Rock）」であるダイヤモンドの形を模したものであった。
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実はJay-Zのシグネチャーサインであるこちらのハンドジェスチャーがきっかけで、彼は訴えられていることをご存知だろうか？2000年にリリースされたJay-Zの5thアルバム『The Dynasty: Roc La Familia』のアルバムカバーでは、Jay-Zがロックシンボルを掲げており、レーベル＜Roc-A-Fella＞に所属していたMemphis BleekとBeanie Sigelがフィーチャリングされている。こちらのプロジェクトと、レーベルをプロモーションするために、Jay-Zはロックシンボルを頻繁に使用していた。
自身のブランドを成長させるために、ロックシンボルを流行らせたJay-Zであるが、実はプロレスラー・ダイヤモンド・ダラス・ペイジが1996年に商標登録をしたハンドサイン「ダイヤモンド・カッター」に似ていたのだ。ビジネスマンとしても知られているダイヤモンド・ダラス・ペイジは、「ダイヤモンド・カッター」を無断で商品化したJay-Zと彼のレーベルを2005年に訴えた。ダイヤモンド・ダラス・ペイジと弁護士は当初、Jay-Zと＜Roc-A-Fella＞に直接交渉をしたが、＜Roc-A-Fella＞は協力的ではなく、「あなたがJay-Zのハンドサインを間違えて使用している」と返答をしたようだ。ダイヤモンド・ダラス・ペイジの弁護士はこのように声明を出していた。
Jay-Zの「Encore」のMVを見ると、ファンが「ダイヤモンド・カッター」のハンドサインをやっていることがわかります。ダイヤモンド・ダラス・ペイジの映像でも、ファンが同じハンドサインをやっています。もしファンの映像だけを見たら、同じ人がステージに立っていると勘違いするでしょう。Jay-Zと＜Roc-A-Fella＞は、自身の商品をプロモーションするためにこのサインを使用しています。彼らのハンドサインの使用方法は、価値を下げるものであり、公を混乱させるものです。
（画像＝Rolling Stone）
裁判までは行われなかったが、2007年にJay-Zはダイヤモンド・ダラス・ペイジと交渉をし、ハンドサインを使用するための費用を払ったと報道されている。金額の詳細は公表されていない。
（画像＝Jay-Z 『The Dynasty: Roc La Familia』、Rolling Stone）
（Source）https://www.mtv.com/news/1517546/diamond-dallas-sues-jay-z-over-diamond-cutter-hand-sign/
https://www.thesportster.com/news/remember-when-jay-z-paid-ddp-royalties/
