ポスト・マローンのデビュー・アルバム『ストーニー』が、2018年8月11日付の米ビルボード・トップ・R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートで9位になり、計77週TOP10にチャートインしたことで、マイケル・ジャクソンの『スリラー』が1983から1984年にかけて達成した76週の記録を塗り替えた。1965年にこのチャートが開始されて以来史上最多となる。
トップ・R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートTOP10最多週数記録の1位から10位は現在以下の顔ぶれとなっている。
1位 77週 『ストーニー』ポスト・マローン(2016~18年)
2位 76週 『スリラー』マイケル・ジャクソン(1983~84年)
3位 64週 『そよ風の贈りもの/Whitney Houston』ホイットニー・ヒューストン(1985~86年)
4位 63週 『The E.N.D.』ブラック・アイド・ピーズ(2009~10年)
5位 59週 『ザ・ハイスト』マックルモア&ライアン・ルイス(2012~14年)
6位 58週 『リカヴァリー』エミネム(2010~11年)
7位 58週 『オール・ナイト・ロング/Can’t Slow Down』ライオネル・リッチー(1983~84年)
8位 56週 『コントロール』ジャネット・ジャクソン(1986~87年)
9位 55週 『Rapture』アニタ・ベイカー(1986~87年)
10週 54週 『24K・マジック』 ブルーノ・マーズ(2016~18年)
『ストーニー』の息の長さは別の形でも証明済みで、同チャートで1位を獲得するまで51週かかっており、これも最長記録となっている。『ストーニー』の前はガイ(Guy)のセルフタイトル・アルバムが40週かけてNo.1までたどり着いたのが最長だった。
トップ・R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートの集計方法は『スリラー』の時代から変更されており、当時は純粋にセールスだけをカウントしていたが、現在はフィジカル・セールス/トラックごとのダウンロード数/ストリーミング再生数を合算している。つまり、『ストーニー』はリスナーが繰り返しストリーミングしていることがチャートにとどまる原動力の一つになっているが、『スリラー』の場合はおそらくファンが1人1枚の割合でアルバムを購入していたと思われるため、その1枚はその週のセールスにしかカウントされていない。つまりそれだけ毎週継続して売れ続けていたということだ。
トップ・R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートTOP10最多週数記録は『ストーニー』が更新したが、No.1の最多週数記録は依然として『スリラー』の37週がトップだ。『ストーニー』は3週No. 1を獲得している。
ポスト・マローンの2ndアルバム『ビアボングス&ベントレーズ』は2018年5月に同チャート1位に初登場し、5週連続で君臨し続けた。これは2014年以来の快挙だった。現在同アルバムはドレイクの『スコーピオン』に次いで2位となっており、『スコーピオン』も5週目の1位を獲得している。
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(提供元:Billboard JAPAN )