Birdman(バードマン)との確執によって長年リリースされてこなかったLil Wayneの「Tha Carter V」がリリースされ、ヒップホップファンの間ではLil Wayneの話題でもちきりとなっている。Lil Wayneはアルバム内でパーソナルな話題を語ったり、Dr. DreのビートをサンプリングしてSnoop Doggとコラボしたり、作品としてかなりエンジョイできるものとなっている。
「Tha Carter V」にて、リリース前から話題になっていたのがXXXTentacionとのコラボ曲「Don’t Cry」だ。6月に銃撃され、亡くなったXXXTentacionとのコラボだが、どのような経緯で今回のコラボは実現したのだろうか?実はこのコラボはXXXTentacionの死後に実現したものだとTMZが報道している。
「Don’t Cry」はBen BillionsとZ3Nによってプロデュースされており、元々Z3NとXXXTentacionが作業していた曲であった。今年の2月にこの「Don’t Cry」のサビをレコーディングし、未完成のままXXXTentacionが亡くなってしまったのだ。Z3Nは未完成のサビをプロデューサーLunchMoney Lewisに渡し、彼がRepublic Records経由でLil Wayneへと受け渡した形となる。Z3Nは、リリース一週間前に「Don’t Cry」が「Tha Carter V」に収録されるということ知ったとTMZに語っている。
このように、アーティストの死後に楽曲が巡って、コラボという形でリリースされることには賛否両論あるが、XXXTentacionは生前、最も影響されたアーティストとしてLil Wayneの名前を挙げていたのもあり、今回のコラボはXXXTentacionも望んでいたものだと思われる。