2018年11月18日に恐喝と銃器法違反容疑で逮捕された6ix9ine(シックスナイン)の弁護士が、彼の無実を声明で訴えた。
米ラッパーのシックスナインことダニエル・ヘルナンデスは、ストリート・ギャング“Nine Trey Bloods”に関連した暴力行為を指示または加担したとして、ほか4名とともに今週起訴された。起訴状によると、シックスナインは今年7月にニューヨーク・ブルックリンで近くにいた一般人が銃撃に巻き込まれた事件や、昨年春にギャングのライバルを銃で脅して金品を奪った事件にも関わっていたとされる。
シックスナインは11月19日に行われた罪状認否手続きで保釈が認められず、現在、米ブルックリンのメトロポリタン拘置所に収容されている。彼の弁護士ランス・ラザーロは声明で、「(シックスナインは)すべての容疑について完全に無実だ」と述べ、「自身の音楽のプロモーションのために“ギャングスタ・イメージ”を演じているエンターテイナーだからといって、組織(ギャング)のメンバーであるとは限らない」と主張した。
ラザーロはさらに、「ヘルナンデス氏はこの組織の被害者となり、のちにスタッフを解雇し、(ラジオの)モーニング・ショーを通じて公に組織を非難するなどの措置を取っている。その後彼の命に対する脅迫があったため、直ちに提訴に踏み切る結果となった」と綴っている。
19日の罪状認否で検事補のマイケル・ロングイヤーは、シックスナインは先週のラジオ番組でギャングからの脱退を宣言したわけではないと指摘した。当初から当局は今週彼を逮捕する予定だったものの、彼が米ニューヨーク州から出て米コネチカット州のカジノへ行くつもりであることが判明したため、彼の身の安全を考慮し予定より早く身柄を拘束した。ロングイヤーによると、シックスナインに危害を加えようとギャング・メンバーが画策していると何者かが話している通信を捜査員が11月17日に傍受した。
この検事補は、11月8日にシックスナインが米ビバリーヒルズでミュージック・ビデオを撮影していた際、外部から10発の銃弾が屋敷内に撃ち込まれたことを例にあげ、彼には暴力沙汰がつきまとうようだと指摘している。
Photo By Redferns
(提供元: Billboard Japan)