現在ツアー中のVince Staples(ヴィンス・ステイプルズ)が、GQのインタビューに答えた。
インタビュアーに「作曲やツアーはそのうち辞めるの?」という旨の質問をされたVince Staplesは以下のように語っている。
「確かなのは、これを一生やり続けるつもりはないってことだ。だってこんなの詐欺だろ」
一見、自分の活動を否定するような回答をしたヴィンス・ステイプルズだが、彼は続けて語った。
「生きていて、成功していて、キャリアのあるラッパー。100人とかの規模でいると思うか?実際には3人だけだ。Jay-Z、Puffy、あとはDr. Dreだ。Will Smithもいるが、みんなは彼をラッパーとしては見ない。大勢ラッパーたちがいるなかで、残るのは3~4人しかいないなんて詐欺だよ。Jay-ZもPuffyも音楽より他のビジネスで稼いでいるし、こんなことを一生続ける必要はないだろ?」
またヴィンスはイーグルスやローリング・ストーンズのようなバンドが歳を重ねてもスタジアム・ツアーを続けていることを引き合いに出し、ベテランラッパーたちの多くはそのレベルでは活動できていないことを説明している。
U2、ローリング・ストーンズ、イーグルズなどのバンドは実際に2018年のツアー売上ランキングの上位を占めており、10位にJay-Zが入ったものの、ドレイクやトラヴィス・スコットなどの現代の人気ヒップホップアーティストでさえ、トップ10には程遠い。現代の人気ヒップホップアーティストたちがベテランとなったとき、どのような活動をしているのだろう。