先月、セルフタイトルの新アルバム「Vince Staples」をリリースしたばかりのVince Staples(ヴィンス・ステイプルズ)。彼は今年の4月のインタビューで「新アルバムを2枚リリースする」と明かしていたため、もう一枚のプロジェクトも注目されているが、ヴィンス・ステイプルズがApple Musicのインタビューに出演した。
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ヴィンス・ステイプルズは以下のように語っている。
「音楽において目的や意図がある時に、リスナーがそれを聞き逃してしまう可能性がある。そこで、俺は様々な場所に対応する音の風景を創ろうとしていたから、人にストーリーを聞いてもらえなかったんだと気づいた。だけど俺は新しいプロジェクトで、その要素を無くして、声のトーンを上手く使うことを意識した。」
音楽、ラップにおけるデリバリーの重要性について語ったヴィンス・ステイプルズ。彼は以下のように続けている。
つまり誰かがあなたに話している時、その相手があなたに対してアグレッシブに怒鳴っていたとして、それは不快だろう。例えば、道端ですれ違った人から「よお、どうしたんだよ!」って強めに言われた時とか。俺の昔の曲を聞いてくれた人たちは「ささやいたり、ぶつぶつ言ってるね」みたいなことは言ってくれたけど、それ以上の会話はなかった。だけど俺のインタビューを観てくれた人は、俺のミュージック・ビデオをもっと観てくれることもあるし、気に入ってくれる。要するに、俺の音楽を聞いていなかったけど、人物としての俺に価値を見出してくれている人たちへのツールとして、声のトーンを使ったような感じだ。