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【米ビルボード・アルバム・チャート】BTS (防弾少年団)3作連続No.1、アンダーソン・パーク初TOP10入り

 

 

BTS (防弾少年団)の最新作『Map of the Soul: Persona』がNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 

本作『Map of the Soul: Persona』は、2018年9月8日付チャートで同1位に初登場した『LOVE YOURSELF 結 “Answer”』以来、約7か月ぶりとなる新作で、2019年に入ってからは初のリリース作品となる。2018年は、その『LOVE YOURSELF 結 “Answer”』と、6月2日付チャートでNo.1デビューした『LOVE YOURSELF 轉 “Tear”』の2作が連続で首位獲得を果たし、およそ11か月という短いスパンで、No.1アルバムを3作、同チャートに送り込んだことになる。

 

3枚のアルバムが1位を獲得した期間としては、ラッパーのフューチャーが『DS2』(2015年8月8日)~ドレイクとのコラボ・ミックステープ『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』(2015年10月10日)~『Evol』(2016年2月27日)の3作で達成した、6か月3週間以来の最短記録。歴代の最短記録は、ドラマ『glee/グリー』のサウンドトラック『ザ・パワー・オブ・マドンナ』(2010年5月8日)~『ショウストッパーズ』(2010年6月5日)~『ジャーニー・トゥ・リージョナルズ』(2010年6月26日)の1か月3週間。

 

グループとしては、1995年にビートルズが未発表音源集として3部作連続リリースした、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』(1~3)の11か月1週間以来の快挙。グループの歴代最短記録は、ロック・バンドのモンキーズが『モア・オブ・ザ・モンキーズ』(1967年2月11日)~『ヘッドクォーターズ』(1967年6月24日)~『スターコレクター』(1967年12月2日)で記録した、9か月3週間。

 

『Map of the Soul: Persona』の初動ユニット数は230,000で、そのうちアルバムの売上(実売)が196,000枚、ストリーミングによるユニット数は34,000だった。2019年にリリースされたアルバムの中では、アリアナ・グランデの『thank u, next』(360,000ユニット)、ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』(313,000ユニット)、バックストリート・ボーイズの『DNA』(234,000ユニット)に続く、4番目に高い初動ユニット数。週間セールスとしては、バックストリート・ボーイズの『DNA』が記録した227,000枚に次ぐ2番目に高い記録で、自身の作品の中では、『Love Yourself:Answer』の初動141,000枚を上回る、自己最高記録となる。

 

2週前には、ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』(今週2位)が313,000ユニットを獲得し、先週はカリードの『フリー・スピリット』(今週3位)が205,000ユニットを記録して1位に初登場した。3週連続で初動ユニット数が20万を突破するのは、トラヴィス・スコットの『アストロワールド』(2018年8月18日と8月25日)~アリアナ・グランデの『スウィートナー』(2018年9月9日)以来、約7か月ぶりとなる。

 

本作『Map of the Soul: Persona』は、金曜日に発表されたUKチャートでも1位に初登場し、イギリスでは彼らにとって初の快挙達成となった。本作からは、ホールジーをゲストに迎えた「Boy With Luv」がリード・トラックとしてリリースされ、このミュージック・ビデオの驚異的な再生回数が3つの【ギネス世界記録】に認定された。

 

今週4位にデビューしたのは、米カリフォルニア出身のシンガー/ラッパー=アンダーソン・パークの最新作『ヴェンチュラ』。初動ユニット数は55,000で、内訳39,000枚がアルバムの実売と、セールスが大多数を占めた。本作は、2018年11月にリリースした3rdアルバム『オックスナード』からわずか5か月ぶり、通算4枚目のスタジオ・アルバムで、その『オックスナード』が記録した11位を上回る、自己最高位更新にして初のTOP10入りとなった。

 

7位には、ビヨンセが4月17日にサプライズ・リリースした『ホームカミング:ザ・ライブ・アルバム』が初登場。初動ユニット数は38,000で、アルバム・セールスは14,000枚だった。順位もユニット数も、彼女にしては低い印象を受けるが、今週の集計期間は4月12日~18日までの1週間で、本作はわずか2日でこの記録を達成したことになる。残り5日分の集計は翌5月4日付チャートに繰り越されるということで、次週は首位に浮上するだろうと予想されている。

 

本作と同時に、アルバムの音源である【コーチェラ・フェスティバル2018】でのパフォーマンスまでを追ったドキュメンタリーもNetflixで配信がスタートした。本作には、その【コーチェラ】でのライブ音源に加え、新曲も収録されている。

 

Text:本家一成

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Map of the Soul: Persona』BTS (防弾少年団)
2位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
3位『フリー・スピリット』カリード
4位『ヴェンチュラ』アンダーソン・パーク
5位『ヴィクトリー・ラップ』ニプシー・ハッスル
6位『thank u, next』アリアナ・グランデ
7位『Homecoming: The Live Album』ビヨンセ
8位『デス・レース・フォー・ラヴ』ジュース・ワールド
9位『ビアボングズ&ベントレーズ』ポスト・マローン
10位『Hoodie SZN』ア・ブギー・ウィット・ダ・フーディ

Photo by Albumcover

(提供元:Billboard JAPAN )

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