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【米ビルボード・ソング・チャート】リル・ナズ・Xが3週目の首位、BTS&ホールジー8位に初登場

 

 

リル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」が3週連続のNo.1を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 

カントリー・シンガーのビリー・レイ・サイラスをフィーチャーしてから、主要ポイントが急上昇した同曲。今週も、ストリーミング、セールス両チャートを制して、通算3週目のトップを維持し、R&B/ヒップホップ・チャート、ラップ・チャートでも、同3週の首位をキープした。

 

中でもストリーミング数が凄まじく、先週に引き続き、今週も週間視聴回数が1億回を突破した。1週間の視聴回数としては歴代2番目に高い記録で、トップは先週同曲が記録した1億4,300万回、2番目が今週獲得した1億2,520万回となる。昨年は、ドレイクが「イン・マイ・フィーリングズ」と「ゴッズ・プラン」で続々と記録を更新したが、それらの記録をリル・ナズ・Xがあっさり塗り替えている。

 

前週からは若干後退したが、セールスも週間91,000ダウンロードと高水準をキープしている。エアプレイも好調で、最もポイントが伸びた曲に贈られる<Airplay Gainer>を2週連続で獲得し、前週の33位から18位へ、大きく順位を上げた。ヒップホップ・ファンのみならず、カントリーを視聴する年配層にもターゲットを広げたのが、大ブレイクした要因のひとつ。

 

先週2位にランクインしていた、スウェイ・リーとのコラボ曲「サンフラワー」と交代し、ポスト・マローンの「Wow.」が、前週の3位から2位に再ランクアップを果たした。これまでの最高位は同2位で、トップに浮上すれば「サンフラワー」に続き2曲連続の快挙達成となるが、1位の「オールド・タウン・ロード」が爆発的に売れているため、現時点では可能性が低い。

 

3月16日付チャートでNo.1デビューした、ジョナス・ブラザーズのカムバック曲「サッカー」は、週間9,210万回を記録してエアプレイ・チャートで1位に輝いた。同時に、ポップ・ソング・エアプレイ・チャートでも、自身初のNo.1獲得を果たしている。この曲と新曲「クール」が収録されるニュー・アルバム『ハピネス・ビギンズ』は、6月7日にリリースされる予定。彼らにとっては、約10年ぶりの新作となる。

 

今週TOP10入りしたタイトルが2曲。1曲目は、先週の12位から7位に上昇した、サム・スミスとノーマニ・コーディのデュエット曲「ダンシング・ウィズ・ア・ストレンジャー」。「サッカー」同様、この曲もエアプレイが好調で、週間8,410万回を記録し、前週の6位から2位にランクアップしている。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、週間12,000ダウンロードを記録して、16位から11位に浮上。売上は好調だが、ストリーミングがなかなか伸びず、今週も30位(週間1,610万試聴)に留まっている。

 

サム・スミスにとっては、ディスクロージャーとのコラボ曲「ラッチ」(2014年/7位)、 「ステイ・ウィズ・ミー」(2014年/2位)、「アイム・ノット・ジ・オンリー・ワン」(2014年/2位)、「レイ・ミー・ダウン」(2015年/8位)、「トゥー・グッド・アット・グッバイズ」(2017年/4位)に続く通算6曲、ノーマニ・コーディは、カリードとのデュエット曲「ラブ・ライズ」(2018年/9位)以来約1年ぶり、2曲目のTOP10入りとなる。なお、ノーマニはフィフス・ハーモニーとしてのシングル「ワーク・フロム・ホームfeat.タイ・ダラー・サイン」も、2016年に最高4位を記録していて、この曲を含むと3曲目のTOP10入り。

 

今週のアルバム・チャートでNo.1デビューを果たした、BTS (防弾少年団)の新作『Map of the Soul: Persona』から、リード・トラックの「Boy With Luv feat.ホールジー」が8位に初登場。アメリカ(Hot 100)でのこれまでの最高位は、昨年「Fake Love」が記録した10位で、2曲目のTOP10入りにして、自己最高位を更新。韓国のアーティストでは、PSY(サイ)の「江南スタイル」(2012年)が獲得した2位がこれまでの最高位だが、K-POPグループとしては、同曲の8位が歴代最高位となる。

 

ホールジーにとっては、ザ・チェインスモーカーズとの「クローサー」(2016年/1位)、「バッド・アット・ラブ」(2018年/5位)、ベニー・ブランコ&カリードとのコラボ曲「イーストサイド」(2019年/9位)、そして今週5位にランクインしている「ウィズアウト・ミー」(最高1位)に続く、自身5曲目のTOP10入り。

 

「Boy With Luv」は、週間2,990万試聴を記録して、ストリーミング・チャートでは5位に初登場。この記録も、「Fake Love」(週間2,740万回)の最高7位を上回る自己最高位となる。ホールジーにとっては、3曲目の同チャートTOP10入り。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、週間31,000ダウンロードを記録して3位に初登場した。セールス・チャートでのTOP10入りは、BTSにとって4曲目、ホールジーにとっては5曲目のランクインとなる。ポップ・ソング・エアプレイ・チャートでは、29位まで上昇中。

 

前々週7位に初登場した、ビリー・アイリッシュの「バッド・ガイ」は、前週の11位から9位に浮上し、再TOP10入りを果たした。週間12,000ダウンロードを記録し、セールス・チャートで最も伸びた曲に贈られる<Sales Gainer>を獲得。同曲が収録されたデビュー・アルバム『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』も勢いが衰えず、今週も10万弱のユニット数を記録して、2位をキープしている。

 

Text:本家一成

◎【Hot 100】トップ10
1位「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」リル・ナズ・X
2位「Wow.」ポスト・マローン
3位「サンフラワー」ポスト・マローン&スウェイ・リー
4位「7 rings」アリアナ・グランデ
5位「ウィズアウト・ミー」ホールジー
6位「サッカー」ジョナス・ブラザーズ
7位「ダンシング・ウィズ・ア・ストレンジャー」サム・スミス&ノーマニ
8位「Boy With Luv feat.ホールジー」BTS (防弾少年団)
9位「バッド・ガイ」ビリー・アイリッシュ
10位「プリーズ・ミー」カーディ・B&ブルーノ・マーズ

Photo by Albumcover
(提供元:Billboard JAPAN )

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