ベテランヒップ・ホップ・グループ「Three 6 Mafia」のメンバーであるDJ Paulが、Travis Scottに$2000万にものぼる金額を請求していることが明らかになった。
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問題となっているのは、トラビスが2018年のリリースした「No Bystanders」におけるサビのフレーズが、Three 6 Mafiaが1997年にリリースした楽曲「Tear Da Club Up」に類似している点である。確かに歌詞が類似されているだけでなく、歌い方も似ており、トラビス自身も2019年のグラミー賞でのパフォーマンスにて「Tear Da Club Up」の歌詞をそのまま歌っている。
ポールによると、トラビスは楽曲を使う許可を得ておらず、よって「No Bystanders」から得たと思われる収入($2000万相当)を請求しており、楽曲のリリース撤回も求めている。
ポールはComplexへの声明で以下のように話した。
「Travisと俺はこのことについて個人的に話していた。彼も彼のレーベルもこの状況について知っている。全ては俺と彼とJuicy Jとの間でしっかりコミュニケーションを取ることで解決される。別にビーフがあるわけじゃないよ、ビジネスがあるだけだ。一部のメディアがしっかり情報収拾をしないで報道していて不快に思うよ。もっと多くの人がプロ意識を持って仕事をしてほしいと思うね。俺の今のフォーカスは新しいアルバムと、これから行うツアーだ。楽しみにしていてくれ!」
「No Bystanders」は2018年にリリースされたTravisのアルバム、アストロワールドに収録されている。アストロワールドはBillboard 200にて1位を獲得し、トラビス自身もこのアルバムによって複数のグラミー賞にもノミネートされた。
「No Bystanders」と「Tear Da Club Up」は以下から聞き比べることができる。