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プリンスのサウンド・エンジニアが彼との思い出を語る。「私の仕事は気に入ってる?」「君は今ここにいる、それだけでわかるだろ?」

 

 

TIDALから先行配信中の、故Prince(プリンス)のアルバム「Originals」。こちらの作品がリリースされてから数日が過ぎた本日、プリンスのオーディオ・エンジニアであるPeggy McCrearyPitchforkのインタビューに答えた。

 

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プリンスとの初仕事について、彼女は「噂ではとてもセクシュアルな歌詞を歌う人と聞いていたから、一体どのような人がスタジオに来るのかと待ち構えていた」と語っている。

 

当時、実際にスタジオを訪れた若いプリンスはとても静かで、目も合わせずにボソボソ話すような人物だったそうだ。Peggyは、そんなプリンスに「もし私と一緒に仕事をしたいなら、ちゃんと目を見て話して!」と伝えたとも話している。それから「1999」の制作にあたって、プリンスは再びPeggyを雇ったのだ。彼女は「二度と彼と仕事をすることはないと思っていたが、お互い繋がるところがあったのかもしれない」と話している。

 

Vanity 6」の制作に取り掛かっている時にPeggy「私の仕事は気に入ってる?」と尋ねた時も、プリンスは「君はここにいる、それでわかるだろ?」としか答えなかったそうで、「プリンス」という人間を垣間見ることが出来る。

 





彼女は、プリンスの楽曲「When Doves Cry」の制作工程についても語っている。

 

最初に聴いたときは要素が多すぎる気がしていて、私は曲に対してあまり関心がなかったけど、オリジナルの状態を聴いて納得した。後日スタジオを訪れて、唸るギターやシンセを削ったの。それからベースも無くして、彼は「俺がこんなことをやっているなんて誰も信じないだろうな」と言っていた。そして結果的に大ヒットの曲になったのよ!

 

また「彼の女性との関係をどう捉える?」とインタビュアーに質問されたPeggyは、このように語った。

 

「基本的に彼は、女性といる方が落ち着くタイプで、だから自分の周りを女性で囲んでいたんだと思う。女性は、男性のように対立的なエゴを持っていない人も多いから。」

 

他にもPeggyは、当時エンジニア業界で、女性であるがゆえにアンフェアな扱いを受けることがあったが、プリンスは彼女に対しては性別関係なくフラットに接していたとも語っている。

 

インタビューの全文はこちらのリンクからチェックすることができる。

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